【呪術廻戦】君に愛の言の葉を【狗巻棘】

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巫(かんなぎ)家相伝の術式を持つ子どもが生まれた。
その話が出たのは15年前。
その昔御三家に次ぐ実力を持っていた呪術師一族、巫家。
しかし、ここ百年以上呪術師は生まれておらず相伝となる術式は途絶えていた。
そこに生まれた赤毛の子。
呪術とはなんの関係もなく生活していた両親は気味が悪かった。
父親は母親の浮気を疑い罵った。
まもなく離婚し、母親は子をひた隠しにした。

母「しつこいですよ
知りません、そんな子
お引き取りを」

確かに五条の六眼も此処に子どもの存在はは否定している。

五条「(埒があかないな……)
そうですか」

ここは潔く手を引こう。
恐らくこの母親は子とは関わりたくないのだろう。

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中から出てきたのは一人の女の子。

「おかえりなさいませ
あれ？
教主様ではない？」

棘「おかか」

女の子は目を丸くした。

「おかか？」

棘「いくら？」

女の子は頭を抱えていた。

「久し振りにお話した相手が言葉通じないんですけど…」

ぞわっ
呪霊の気配。
明らかに先程の奴とは違う。

「あ……
ごめんなさい、ごめんなさい」

女の子は謝りだした。

「お母さん……」

女の子は目に涙を溜めて震えていた。
この子が呪霊を引き寄せている？

棘「高菜」

ぎゅっ
僕は女の子の手を握った。

━━━君は僕が守るよ━━━







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