【呪術廻戦】君に愛の言の葉を【狗巻棘】

３(夢主視点) ページ15

逃げてきちゃった………
初対面の人と対峙するのはまだ恐い……
絶対変に思われた……
ていうか後ろの呪霊(アレ)何?!
リカちゃん?!
女の子?!
女の子なの?!
恐い恐い恐いｺﾜｲｺﾜｲｺﾜｲ……

垣根の後ろで蹲ってるとポンと肩を叩かれた。
ビクッ

A「と、棘くん………」

後ろにはパンダくんもいた。

棘「高菜」

棘くんはそう言って笑って手を差し伸べる。
棘くんのおにぎりの具はまだ理解できないけど転入当初から気にかけてくれる。
そして、その手が温かいのを知ってる。
人の痛みを知ってる優しい人。

パンダ「じゃ、戻るか
あ、A午後の呪術実習真希と憂太と組むって」

ナンダッテ?!

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五条はとある人物に電話をかけていた。

五条「えぇ、最近はクラスメイトとも打ち解けたようで
仲良くやってますよ」

？『そうですか、これであの子とも縁が切れ……』

五条「いや、それは違いますよ
巫さん」

巫『………』

五条「貴女は死ぬまであの子の母親だ
だから必死で守ってきたんでしょう？」

巫『…………』

五条「Aは私の生徒です
貴女のご息女は我々高専が守りますよ」

受話器越しに鼻を啜る音が聞こえる。
巫は泣いているのだろう。
今まで夫に罵倒され一族からも見放されそれでも自分の腹を痛めて産んだ子だ。
せめて人の目に触れないように聞きたくない声が耳にはいらないように隠す事で守ってきた。

巫『あの子は生きていいのですね』

五条「もちろんです」

巫「あの子を……
Aをよろしくお願いします……!!」

A……君の母親はちゃんと君の事を想っているよ。





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