検索窓
今日:26 hit、昨日:2 hit、合計:48,823 hit

第69話 ページ49

.



すると、無一郎くんの動きが止まった


何かを思い出している?


過去のことだろうか?


でも、今はそんな場合じゃない


「人につまらない命なんてない」


そう言うと無一郎くんは私の方を見た


「今、何て……」


「それは、後で。目の前に集中しよう」


無一郎くんは私から目線を外して玉壺に向ける


「ヒョヒョッしかし柱ですからねえ 一応はこれでも。どんな作品にしようか胸が躍る」



「うるさい」


無一郎くんは一瞬で距離を詰める


「つまらないのは君のお喋りだろ」


玉壺は徴発に乗らずに、新たに壺を取り出す


「血鬼術 水獄鉢」


油断した


「無一郎くん!!」


「窒息死は乙なものだ…美しい。そして、そこの女。お前に聞きたいことがある」


玉壺は私に攻撃もせず尋ねる


「何?」


「お前を護るように立っているその翼が生えた人形は、西洋の天の使いを模した物か?」


天使の悪魔に興味を示したのだろうか


「そう、天使よ。でもこれは天使の悪魔。私以外が触れれば、寿命を吸い取られる」


本物の天使の悪魔であれば私でも寿命を吸い取られるだろうが、今回のは私が作り出した人形だ。


私のみ触れることができる。


「天使か悪魔、どちらだ?対照的だが、それもまた、いい…」



「………。聞きたいことはそれだけ?この先の小屋には近づける訳にはいかないから、ここで死んでもらいます」



「なぜ、そんなにあの荒屋にこだわる?何がある?」


玉壺はその言葉だけ残すといつの間にか荒屋の戸を開けていた

第69.5話→←第68.5話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
215人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Gatto:(プロフ) - 界さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです〜! (2023年1月24日 16時) (レス) @page37 id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃんこ面白いです!神ですか?!って思いました!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - はむさん» ありがとうございます!面白いって言ってもらえてモチベ上がりました!更新頑張ります (2023年1月17日 15時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 一気読みしました!すごく面白いです更新待ってます^^ (2023年1月16日 18時) (レス) @page21 id: 4a751c8bb5 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - Gatto:さん» まじでこんな作品作ってくださってありがとうございます( ; ; )更新頑張ってください!! (2023年1月13日 13時) (レス) @page14 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Gatto: | 作成日時:2023年1月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。