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第63話 ページ38

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「え………!?」


炭治郎の頬がみるみる赤く染まる


「……ぁ、えっと……」


「………答えづらいかな?じゃあ、好みの人とかは?」


炭治郎は、少し躊躇っている


好きな人からこんなこと聞かれると恥ずかしくなるのは当然よね


「……ごめんね、いきなりこんなこと聞いて」


「いいんだ!……Aはどんな人が好みなんだ?」


炭治郎は答えずに、私に聞き返してきた


「そうね……」


息を呑むような空気


緊張が伝わってくる


私は考えるふりをして


炭治郎の方に向き直った






「炭治郎みたいな人」





「………ッえ!?」


炭治郎は更に顔を赤くした


「ふふっ」


炭治郎の顔がみるみる赤くなるのが少し面白くて笑ってしまう


「なっ!…誂っているのか?」


「違うのよ。そうじゃなくて…」


「…?」


炭治郎の頬に手を添える


「……本気だよ?」


炭治郎の唇を奪う


「ん……」


炭治郎が息継ぎをしようとして口を開いた好きに舌をねじ込む


「っ……ふ……」


絡まる舌が蕩けそう


「………っは」


唇を離すと銀の糸が二人を結ぶ


「炭治郎はいつも優しい言葉をくれるよね………でも……私は優しいだけの言葉じゃなくて、心で繋がりたいの」


「俺も……」


私は炭治郎の手に自分の手を絡める


「…こういうことだって炭治郎とならできるんだよ?」


「ッ駄目だ!」


炭治郎は私と絡めていた手を離す


「……どうして?」


「嫁入り前の娘がこんなこと……しちゃ駄目だ!!A、もっと自分を大切にしてくれ……」


「………」


炭治郎はそう言うと顔を下に向けてしまった


「……ごめんね。そうよね……ありがとう。」


拒絶ではない、優しい言葉


炭治郎はいつも優しい言葉をくれる


その優しさに甘えてしまっていたようだ


「おやすみ、炭治郎」


私は炭治郎に挨拶をして部屋から出た




__翌日。


炭治郎に朝挨拶すると、少し頬を染めたが


直ぐに何時もの笑顔に戻った。


今日は蜜璃ちゃんが言っていた武器を探しに行くことにした


「甘露寺さんの言ってた武器って何だろうな」


「刀とかじゃない?」


「なんだか宝探しみたいでわくわくするなぁ!」


里の森を歩いているとある人物が見えてきた


「ん?」


「あれは……子供と、霞柱かしら?確か名前は…時透無一郎」

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Gatto:(プロフ) - 界さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです〜! (2023年1月24日 16時) (レス) @page37 id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
- めちゃんこ面白いです!神ですか?!って思いました!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - はむさん» ありがとうございます!面白いって言ってもらえてモチベ上がりました!更新頑張ります (2023年1月17日 15時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 一気読みしました!すごく面白いです更新待ってます^^ (2023年1月16日 18時) (レス) @page21 id: 4a751c8bb5 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - Gatto:さん» まじでこんな作品作ってくださってありがとうございます( ; ; )更新頑張ってください!! (2023年1月13日 13時) (レス) @page14 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Gatto: | 作成日時:2023年1月5日 23時

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