【鬼滅の刃✕チェンソーマン】支配の天使 ２

第５３話 ページ23

猗窩座side







＿＿＿異空間 無限城


ここに呼ばれたということは…


上弦が鬼狩りに殺られた


＿＿ベンッ


琵琶の音。琵琶女が鳴らす音だ


「ヒョ」


あの壺…上弦の伍か


「これはこれは猗窩座様！」


「……」


「いやはやお元気そうでなにより……九十年振りで御座いましょうかな？
私はもしや貴方が殺られたのではと心が踊った……ゴホゴホンッ！心配で胸が苦しゅう御座いました」


「怖ろしい怖ろしい…暫く合わぬ内に玉壺は数も数えられなくなっておる……呼ばれたのは百十三年振りじゃ」


……どうでもいい


「琵琶女、無惨様はいらっしゃらないのか」


「まだ御見えではありません」


まだ御見えになっていないのか


無惨様はあの女に会ったのだろうか


あの女……杏寿郎と闘った時に出会ったあの女


Aには会ったのだろうか


気になる


無惨様はAに興味を示していたはず


まだお会いになっていないのなら俺があの方の前に連れて来ようか…


「久しぶりだなぁ猗窩座殿」


いつの間にかそこには上弦の弐＿童磨が俺の肩に腕を回していた


「猗窩座殿は皆のことが心配じゃなかったのかい？


俺は皆を凄く心配したんだぜ！


＿＿大切な仲間だからな…だぁれも欠けてほしくないんだ俺は」


不快だ


「どかせ」


「ん？」


「腕をどかせ」


いつまでも退かそうとしない童磨の顔を殴った


「ヒィィ」


「おおっ…うーんいい拳だ！前よりも少し強くなったかな？猗窩座殿」


＿＿＿は？


一々鼻につく物言いをするこいつは心底虫酸が走る


「無惨様が……御見えだ……」


「！！」


……いつからそこにいた＿＿上弦の壱


それに、無惨様！いつの間に…

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