【鬼滅の刃✕チェンソーマン】支配の天使 ２

第４９話 ページ18

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「逃げろ―――――！！！！」


妓夫太郎の自爆が始まった様だ


自爆の斬撃が街を覆う


しかし、今は"そんなもの"に構っている場合じゃない


私は迷わず真っ直ぐこの滅茶苦茶になった街を歩く


大丈夫＿＿。この斬撃は禰󠄀豆子ちゃんが燃やしてくれる


頸を探す


奥で話し声が聞こえる


見つけた


「なんで助けてくれなかったの！」


「俺は柱を相手にしてたんだぞ！」


「だから何よ！！」


どうやら兄妹喧嘩のようだ


「２人とも落ち着いて」


「ぁあ゛？」


「何よ今さら！！私達の気持ちを裏切っておいて！！」


「裏切るも何も……最初から裏切る"気持ち"なんてものはなかったでしょう？何故ならその好意は"空"だったから」


「空……」


「そう。貴方達は私の能力を理解できていなかったから、何とか理解しようと処理をする。でも、理由が見つからない。自分たちを支配するこの"好き"という感情が何なのか……。だから裏切ったと言っていた。……違う？」


「………」


妓夫太郎は静かに私を睨む


「まぁ、そう睨まないで。これからは、私と共に生きるのですから。」


「どういう意味よ」


「私が貴方達兄妹を永遠に共に生きていけるようにしてあげるということです」


「はあ！？こんなの兄妹でも何でも無い！！……そうよ……！こんな醜い奴がアタシの兄妹な訳がない！！」


堕姫のその一言を啖呵に次々と相手を罵る言葉が出てくる


思ってもみない言葉が次々と堕姫の口から紡がれる


それはどんな攻撃よりも兄である妓夫太郎にとっては、鋭く深い傷だった


そして傷つけられた者は抵抗する


妓夫太郎もまた、思ってもみない言葉の刃を堕姫に向ける


「お前さえいなけりゃ俺の人生はもっと違ってた！！お前さえいなけりゃなあ！！


お前なんか生まれてこなけりゃ良かっ」


そこまで言うと様子を見に来た炭治郎に防がれる


「嘘だよ」

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