第３７話 ページ2
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あれから２ヶ月ほど経った
「今日から新しい子が入ったみたいよ」
新しい子…
「へぇ……どんな子？」
「それが死ぬほど不細工らしくて……でも、この前ちょっと見たら三味線が上手かったわ」
不細工……三味線が上手い……もしかしたらここは京極屋だから善逸かもしれない
「そうなんだ……なんか、気になるな…後で会いに行こうかしら」
「Aがわざわざ気にかけるような娘じゃないよ…。それより、そろそろ蕨姫花魁の所に行く時間じゃないかい？」
「そうね」
こいつは人のこと外見でしか見てないんだな、なんて思いながらも善逸の面白い顔面を拝みたいなと思ってしまう
後で会いに行こう
とりあえず今は蕨姫花魁の所に向かわないと
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「ねえ、蕨姫花魁」
蕨姫花魁の部屋に行くと必ず堕姫は他の世話人の女の子を追い出す
曰く、私と２人の時間を作りたいらしい
「もう！A、２人の時は堕姫って呼んでって言ったじゃない！」
「あ、そうだったね。ごめんね堕姫」
そう言うと嬉しそうにすり寄ってくる
「謝らなくていいの！Aは、特別だから」
堕姫の頭を撫でると更に嬉しそうに微笑む
「そういえば、堕姫」
「どうしたの？A」
「最近入ってきた娘知ってる？」
そう言うと堕姫は少し間をおいて
「知らない！A以外の人間なんか興味ないし」
「そっか」
「そんなことよりA！この簪あげる！」
堕姫が私に差し出してきたのは花の簪
「お兄ちゃんと一緒に選んだのよ！」
すると、堕姫の背中から兄である妓夫太郎が出てきた
「堕姫がAにどぉしても贈りたいってきかねぇからなぁあ」
妓夫太郎は頬をぽりぽりと掻きながら照れくさそうにしている
「そうなんだ、ありがとう。」
人間と知りながらこうして殺さず私を好きでいる
堕姫に空の好意をもたせたとき、堕姫の体の中にいた妓夫太郎にも同じようにかかったようだ
手間が省けて超ラッキーだったな
「大事にするね」
簪を懐に仕舞って部屋を出る準備をする
「A！もう行っちゃうの？」
「うん。ちょっと気になることがあるから」
「なんだぁあ？さっき言ってた新入りのことかぁあ？」
「そう。三味線が上手だって聞いたから聞いてみたくて」
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Gatto:(プロフ) - 界さん» ありがとうございます！コメント嬉しいです〜！ (2023年1月24日 16時) (
レス) @page37 id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
界 - めちゃんこ面白いです！神ですか？！って思いました！！！！ (2023年1月24日 15時) (レス) id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - はむさん» ありがとうございます！面白いって言ってもらえてモチベ上がりました！更新頑張ります (2023年1月17日 15時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 一気読みしました！すごく面白いです更新待ってます＾＾ (2023年1月16日 18時) (レス) @page21 id: 4a751c8bb5 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - Gatto:さん» まじでこんな作品作ってくださってありがとうございます（ ; ; ）更新頑張ってください！！ (2023年1月13日 13時) (レス) @page14 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Gatto: | 作成日時：2023年1月5日 23時
