検索窓
今日:28 hit、昨日:4 hit、合計:68,179 hit

第5話 ページ7

.


「いただきます」


質素な和食


「……美味しい」


でも、こうして誰かと食卓を囲んで食べる料理は美味しかった


「お母さんの料理は日本一美味しいからね!」


妹はなぜか誇らしげに鼻を鳴らしながら言う


「なんであんたが誇らしげなの」


母と言われたこの人は妹にツッコミを入れながらも嬉しそうに微笑んだ


どうやら父親はいないらしい。


離婚したか、早くに死んだか…


「おねーちゃん!今日は連れてってくれる?」


「…?どこに?」


「お仕事!図書館のお仕事!」


仕事?……私仕事してるのか。


「だめよ。お姉ちゃんを困らせないの」


「……ごめんね。仕事だから」


母親がこういう風ないい方をするということは連れて行かない方がいいのだろう


「ごちそうさまでした。」


「ごちそうさまでした!」


「はい、お粗末さまでした」


そう言うと母親は食器を片付け始めた


「手伝うよ」


皿洗いを手伝おうとすると断られた


「あんたは手伝ってると仕事に遅れるわよ」


そう言われたので私は支度をして街へ出かけた


街から少し外れた家だった為、少し長く歩いたが汗をかくほどの道のりではなかった。


私は図書館で働いているということは司書ということか。


「多分、ここかな」


この街はそこまで大きくないから多分図書館はここだけだろう


扉を開けて挨拶をした。


すると、他の司書が手を振って迎えてくれた


私にとって初めての仕事。


だけどきっと、上手くいくだろう

第6話→←第4話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
185人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 面白いです!凄く! (2022年12月29日 22時) (レス) @page27 id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!!続きが気になります!! (2022年12月29日 20時) (レス) @page27 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Gatto: | 作成日時:2022年12月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。