第３１話 ページ38
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「いや〜流石だ！！」
パチパチと手を叩きながら襖の奥から姿を現したのは、先程の泥の主人と同じ格好をした鬼だった
「まさか、柱がおいでになるとは！こちらのもてなしは気に入ったかな？」
「……元十二鬼月の鬼…」
私が呟くと鬼は私に視線を向ける
「なんだ君は？…刀を持っていないじゃないか」
「私は刀が無くても戦える」
「はぁ？……舐めないでいただきたいな」
鬼はそう言うと沢山の泥人形……
泥から作られた柱が出てきた
「これは……」
伊黒さんも流石に驚いている様子だった
「こいつ等は俺の手下だ。戦闘用に特化した個体として作ったから喋ることはできないが、お前らの記憶通りの強さだ」
この鬼…私達の記憶を？
しかも、見た目がほぼ同じだ
「ふざけるな……！」
伊黒さんは静かに憤慨している
「性格悪い鬼ですね」
「ククク……何とでも言え！私はそこの柱を殺して、また十二鬼月に戻るんだ！」
「そう…」
柱１人倒したくらいで十二鬼月に戻れるとは思えないけど…
そんなことも気づかないくらい焦ってるのかこいつは。
「あなた……哀れね」
「！！…おい！煽るようなことを言うな！」
伊黒さんは咄嗟に私の前に立つ
鬼はどうやら今の一言で癪に障ったようだ
「おのれ小娘風情が！！！！もういい…！いけ！お前たち！！！あの女と柱を殺せ！」
柱が一斉に襲いかかってくる
伊黒さん１人に対し、柱８人を相手にするのは不可能だろう…
一瞬で人形を無力化するなら…
「蛇、丸呑み」
瞬間、蛇の悪魔が現れ、柱８人の胴体を丸呑みにした
綺麗に頭だけが床に８つ転がる
「………お前」
「な、なんだ！？」
伊黒さんと鬼は私のことを驚愕の目で見ている
「人形遊び……これで終わりですか？」
「ぁ……はぁ！！！？今のはなんだ！？お前…鬼？いや、違う！！大体！！仲間だろ？お前らの記憶から精密に作り上げた個体だったんだぞ！！それをなんの躊躇いもなく！！」
確かに。私の上司にあたる柱の方々だった
実際に伊黒さんは戸惑っていたし、迷いも伺えた
「い、イかれてる！！お前、お前！！本当に人間か！？」
あんなに余裕そうにしていた鬼が途端に怯みだす
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界 - 面白いです！凄く！ (2022年12月29日 22時) (
レス) @page27 id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!!続きが気になります!! (2022年12月29日 20時) (レス) @page27 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Gatto: | 作成日時：2022年12月24日 0時
