第23話 ページ27
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猗窩座side
「ご報告に参りました
……無惨様」
「例のものは見つけたのか?」
「調べましたが確かな情報は無く、存在も確認できず…青い彼岸花は見つかりませんでした」
「で?」
「…妙な女が居ました。まるで血鬼術のようなものを使う女です」
「……ほう」
「その女は血鬼術のようなものを使いましたが、鬼ではなく人間でした。確認できたのは押しつぶす術と、言の葉で縛る術でした」
「そうか」
無惨様はその女に興味を示したようだった
あの女…名前は確かAだったか
あの女に命令されたときの記憶が曖昧だ
とにかく自然に"命令を聞かなければ"という思考に支配された
「それだけか」
「……はい」
「お前は柱の一人も殺せないのか?」
瞬間、体に傷ができる
「お前には失望した」
「まさか柱でもない剣士から一撃を受けるとは"上弦の参"も落ちたものだな」
人間の姿に姿を戻した無惨様は一言そう告げて下がるように命じた
「……ッ!」
先程のまで俺に刺さっていた刀を殴る
殴る
殴る!
殴る!!!
「貴様の顔覚えたぞ小僧!!次あったときはお前の脳髄をぶちまけてやる!!」
刀は砕け散り地面に無惨に散らばっていた
「それとあの女……次は必ず鬼にする」
女は弱くて嫌いだが、あの女は違う
圧倒的強者だ
根底から違う
力は強くない。それでも、強いとわかる。
……そうか、支配だ
あの女の支配が強いのか
それなら鬼の方が向いているじゃないか
必ず……必ず鬼にしてやる…!!
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界 - 面白いです!凄く! (2022年12月29日 22時) (レス) @page27 id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!!続きが気になります!! (2022年12月29日 20時) (レス) @page27 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2022年12月24日 0時