第21話 ページ24
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「A少女は下がっていなさい」
煉󠄁獄さんが前に出て刀を構える
きっと今から更に激闘が始まるのだろう
「……はい」
今はただ、見守っていよう
「炎の呼吸 伍ノ型」
「破壊殺・乱式!!」
「炎虎!!」
両者一歩も譲らない戦いだった
猗窩座の術式が確実に煉獄さんを攻撃している
体全体に入れられた傷が激闘を物語っている
煉󠄁獄さんの体力ももう…限界かもしれない
「ハァ…ハァ……ハァ……」
「杏寿郎死ぬな」
そろそろか
煉󠄁獄さんが本当に死ぬ前に猗窩座に命令を下さないと…。
「どう足掻いても人間では鬼には勝てない」
その瞬間煉󠄁獄さんが燃え上がる
とうに限界なんて超えている
彼は燃え上がる闘志だけでその場に立っていた
「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!
__奥義」
「やはりお前は鬼になれ杏寿郎!!俺と永遠に戦い続けよう!!
__術式展開」
「玖ノ型 煉󠄁獄!!」
「破壊殺・滅式「猗窩座、止まれ」」
私の命令が先か、猗窩座の術式が先か。
土煙が晴れる
猗窩座が動きを止めており、煉󠄁獄さんの刃が届いている
「ぅ……ッ動けないィィイイイ!!」
良かった!私の方が先だった
煉󠄁獄さんが猗窩座の頸の刀に力を入れる
「ォォオオオオオオオオ!!!」
「ァァァアアアアア!!!」
私の支配から逃れようと必死に動こうとする
猗窩座は頸を斬られないよう必死に力を込めていた
「…!!」
猗窩座が夜明けが近いことに気づいた
「オオオオオオオオ!!!」
煉󠄁獄さんも負けじと刀を押し込む
猗窩座は夜明けが近いことに気づき必死に逃れようとする
「オオオオオオオオ!!!!!!!!」
「…ッ!!、」
まずい、凄まじい猗窩座の闘志に、今一瞬だけ油断してしまった
「…ぁ」
その一瞬を突かれ、煉獄さんの刀を頸に刺したまま折った
猗窩座は全力で森の方へと逃げる
後ろから炭治郎が駆け出し、刀を猗窩座が逃げた森へと投げる
「逃げるな!逃げるな卑怯者!!」
「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦っているんだぞ!!生身の人間がだ!!傷だって簡単に塞がらない!!失った手足は戻らない!!」
「お前より煉󠄁獄さんのほうがずっと凄いんだ!!Aだってお前よりずっと凄い術を使う!」
「炭治郎…」
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界 - 面白いです!凄く! (2022年12月29日 22時) (レス) @page27 id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!!続きが気になります!! (2022年12月29日 20時) (レス) @page27 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2022年12月24日 0時