第11話 ページ13
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「……そうか。ありがとう」
ここでもし、これ以上追求されるようなら…
この人まで支配しないといけなくなる。
「Aさん、君がもし良ければこれから鬼殺隊に協力してほしいと思っている」
よかった、追求されなくて
「お館様、それは承知できません」
不死川さんが異議を申し立てた
「ただの町娘だったこの女が何の訓練も受けず鬼殺隊に入るというのは承知できません」
「大丈夫だよ、実弥。この娘には柱などの剣士についてもらって行動してもらうつもりだからね」
「私も、鬼殺隊に入る以上は他の隊士と変わらない訓練も行うつもりです」
「信用しない、信用しない。刀を使わず、ましてや陽の光でもない力を使う奴をどうやって信用しろと言うんだ」
「………」
今は何を言っても信用してもらえなさそうだ。
初めて見るものは信じがたいし、疑う。
当たり前の事だけど面倒だな。
「……信用できないんじゃないんです。信用しようとしてないだけ」
申し訳ないけど、面倒だから記憶を改ざんさせてもらおうかな…
「実弥、小芭内」
能力を使おうと思ったその時お館様の声で一旦止める
「確かにAさんの能力は信じがたいものだろう。実弥の最終選別にも行っていない彼女の身を案じる気持ちも分かるよ」
そしてお館様は私の方を見る。
「私も君の能力は計り知れない。危険なものなのかもしれない。けれど、どうか人々の安寧の為に、Aさんの力を貸してほしいと思っているんだよ」
「………」
もちろん、そのつもり。ここにいる人は私が死なせない。
でも、まずはこの人達が認めなければならない
「……お館様がそう仰るのなら」
「……御意」
良かった、認めてもらえて。
「他に意見がある者はいるかい?」
そう言うと他の柱は「お館様が認めるなら」と反対の意見は特に無かった
「それでは、誠心誠意鬼殺隊に貢献します。よろしくお願いします。皆さん」
お辞儀をするとお館様が微笑んだ
「よろしくね、A」
私は異例の刀を使わない隊士になった
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界 - 面白いです!凄く! (2022年12月29日 22時) (レス) @page27 id: 7c164536f1 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!!続きが気になります!! (2022年12月29日 20時) (レス) @page27 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2022年12月24日 0時