六日目 ページ6
風邪は一日では治らなかった。
けれど家族に、自分に嘘をついて外に出た。
今日は曇り空で雨は降っていない。
う、嘘だってバレたら怒られるだろうなぁ....
で、でも、狛治君と喧嘩したままだし...ちゃんと話して君の事を知りたいよ。
『あ...!狛治く______』
「とっとと歩け!この"鬼子"が!!」
一日。
たった一日会わなかった彼の身体にはたくさんの傷があった。
すぐに狛治君のもとに駆け寄る。
『は、狛治君!!大丈夫!?僕の事分かる!?』
「おい、邪魔だ」
『待ってて。今すぐ止血____』
「邪魔だと言っているだろう!罪人に手当てする必要はない!!」
男の人は僕を突き飛ばした。
尻餅をついたけれど、そんな事に構っている暇は無いんだ。早く彼を手当てしないと。
狛治君は意識があるようだけれど、僕の方を見ない。
「罪人などに優しくするからつけあがるんだ!忠告を聞かないならお前も連れて行くぞ!!」
『連れて行くなら連れて行けばいいッ!!だけど僕にとって狛治君は罪人でも鬼子でもない!たった一人の友人だ!!これ以上僕の友人を貶すなッ!!!』
男の人は僕の服を掴んで持ち上げようとした。
「_____________縁」
『は、くじ君!!』
狛治君は僕の名前を呼ぶと同時に男の人を蹴ると、僕の手をとって走る。
あ、相変わらず早い.....
『(...ほら、君は鬼子なんかじゃない)』
こんなにも優しいんだから。
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うーまる(プロフ) - この作品ものすごく好きです!!!続きをいつまでも待ってます!!!応援してます!!!! (2020年10月21日 17時) (レス) id: c64b1f6e9c (このIDを非表示/違反報告)
りな - めちゃくちゃ好きですこの作品!応援します!続き楽しみに待ってます! (2020年4月1日 0時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜狐灯 | 作成日時:2020年3月8日 1時