番外編！in無一郎 ページ8
(父さん・・・母さん・・・！)
心の底で``僕``は呼んでいた。
でも、``僕``はわからなかった。
(誰？それ？僕にそんな人なんかいたっけ？)
いつもこんな感じでもやもやしながら生きていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんなある日、僕の心に問いかけてきた人がいた。
〔おい！無一郎！〕
(誰？)
〔誰？とは、失礼だぞ！お前の兄だ！〕
(僕に兄なんかいないよ。)
〔はぁ〜？何言ってんだよ。・・・まーいいよ。今日は言いたいことがあってきたんだ。〕
(なに？)
〔無一郎の 無 は 無限 の 無 だ。〕
それを聞いたとき、僕の中に今まで失われてきた記憶が流れ込んできた。
そして、涙を流した。
(僕、なんで今まで忘れてたんだろ。父さん、母さん、兄さん・・・。
兄さん！・・・兄さん・・・。)
〔思い出したのか。何も言わなくてもいい。
今まできつく当たってごめんな・・・。〕
そう言うと、僕の頭を撫でてきた。
それは、とても温かい手だった。
そこに、温かい手がまた二つ増えた。
〔無一郎、よく頑張った。〕
〔無一郎、一人で寂しい思いをさせてごめんね。よく頑張ったね。〕
その手は、父さんと母さんのものだった。
(父さん・・・母さん・・・！)
涙が止まらなくなった。
〔・・・もう行かなくてはいけないんだ。これからも自分が正しいと思う道を進め、無一郎。〕
(・・・わかった。ありがとう、父さん！)
〔またお別れは寂しいわ・・・。でも、これからもずっと見守ってるからね。〕
(！・・・うん。ありがとう、母さん！)
〔無一郎、お前なら大丈夫だ！〕
(兄さん・・・。ありがとう！)
〔〔〔無一郎に幸あれ。〕〕〕
(ありがとう。父さん、母さん、兄さん！)
僕は、もう忘れない！
そう、心に誓ったのだった。
〈父母が頭かき撫で幸くあれて言いし言葉ぜ忘れかねつる〉 防人の歌〜万葉集より〜
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
今回は、万葉集の防人の歌の中の一つを無一郎君に当てはめて書いてみました。
原作とは内容が違いますが、受け入れてもらえると幸いです。
これからも、よろしくお願いします！
＜現代語訳＞
ちちははが かしらかきなで さくあれ て いいしけとばぜ わすれかねつる
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楓 - アクヤさん» ありがとう〜！！ (2019年12月24日 11時) (
レス) id: 2c1e534288 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - 楓さん» あ、なるほど。わかった！遅くなると思うけど、頑張ってみるね！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
楓 - アクヤさん» あ、夢主ちゃんが生理になってみた時に冨岡さんはどうするのか！ってやつ！ (2019年12月23日 22時) (レス) id: 2c1e534288 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - 楓さん» それを男の冨岡さんに？！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
楓 - アクヤさん» そうそう！その生理！女子にだけくる生理！ (2019年12月23日 18時) (レス) id: 2c1e534288 (このIDを非表示/違反報告)
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