蜘蛛家族の妹【鬼滅の刃】

蜘蛛が24匹 ページ25

.





「もしもーし、誰かいらっしゃいますか？」






兄による毒の被害者を助けた後、冨岡のところへ行くまでの道のりでしのぶは大きなボロ家を発見した






「ここが拠点みたいなんですけどね、だれかいましたら少しお話してしませんか？」





日輪刀を構えながら、家へ一歩ずつ入るしのぶ





「お嬢さん、どうして泣いているんですか？」



「……っ！誰？」




いつも座っていた場所で泣いていたAの背後に音もなく近づいたしのぶが声をかける


　

「怖がらないで大丈夫ですよ。私は鬼殺隊の蟲柱、胡蝶しのぶと申します。お嬢さんは誰ですか？」





優しい笑顔でしのぶが続けた





「お嬢さんは……人間ですね？……あぁ！この山にいた鬼は全て退治しました！もう安心してください」






累と同じような着物を着て家の中で泣いている少女




鬼に捕まった少女と思ったのだろう、大変でしたねとでも言うようにAの頭を撫でる





「さぁ、私達のところへ行きましょう！」





何も言わずに泣き続けるAはしのぶに肩を抱かれて家を出た









.

蜘蛛が25匹→←蜘蛛が23匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す