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斬って斬って斬って……
途端Aの身に襲いかかる浮遊感。
と同時に聞こえてくる鬼であろうものの悲鳴。
続いて列車の横転。
＿＿この間僅か。
「っ！＿＿」
なんとか吹き飛ばされた乗客の腕を引っ掴み、そのまま地面の方へと飛躍し、なんとか着地をする。
鼓屋敷の時同様、Aの骨は折れに折れまくったが如何せん鬼なもので。
「…骨の折れる大仕事とはまさにこの事じゃな。全く……笑えぬ」
瞬きの間に回復を果たし、他の乗客の救助に向かう。
「ぅえぇぇぇぇぇん！！おかぁさあああああ゛！！」
「誰か！誰か！！夫が下敷きに…！！」
「ぎゃぁぁ！！俺のっ俺のあ、足、足が…！！」
その場を例えるならまさに地獄。
親を探し泣く子ども。
自分の夫が苦しそうに呻く中パニック状態に陥っている女。
自分の足があらぬ方向に曲がり、悲鳴を上げる男。
地獄意外に例えるなら
「っ……」
一瞬Aの脳裏にある事が浮かび、Aの表情を引き攣らせる。
どうしようもない焦燥感に見舞われ、Aの足は自然に動き出した。
「今…今助ける、少し、少しだけの間じゃ…辛抱しておくれ…」
子どもの手を引いて親に引き合わせ、車両の下敷きになっていた男を助けだして応急処置をし、男の足をそこらにあった木の棒と麻ひもで固定し。
それでもAの焦燥感は収まりきらず、また一人、また一人と人を助けて行く。
＿＿もう何人助けただろうか。助けては前に進みを繰り返していくうち、Aは自然に自分の生い立ちを思い浮かべた。
歩いても歩いても目の前には鬼の手によって泣く罪のない人間たち。
どうしてこうもAの目の前には悲痛な表情を浮かべたものしか現れないのか。
一年、いや何百年も前から何一つ変わっていない。
「大丈夫じゃ大丈夫」
Aは無理やり表情を偽り顔をあげる。
ピキリッとどこからともなく音が響く。
「そうじゃ、炭治郎達の方に行かねば……」
そう思いAが振り向変えると同時に先頭車両の方からドォン！！と大きな音が響いて来た。そして微かに感じる上弦の気配。
「……嘘じゃろ」
A自身、信じられない。といった様子でその場を急いで離れ、走り出した。
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�桟鈬�(プロフ) - Ashleeさん» コメントありがとうございます！すみませんもう少しお待ちくださいませ💦 (2022年7月28日 9時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月16日 18時) (レス) @page22 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
月縹(プロフ) - ＃きのこさん» わー！ありがとうございます！気長に待って頂けたら嬉しいです(；；) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月27日 21時) (レス) @page20 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 藍緋さん» ほんとうですか！？報告ありがとうございます！直しておきますね！ (2020年11月18日 7時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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