・ ページ4
「む！確か柱合会議以来だな！！」
「？……あぁ、あの場にいた炎柱か、代々遺伝子が強いのう、数百年前に会った炎柱とも顔がそっくりじゃ」
「そうか！！」
最後にもう一度「Aじゃよろしくの」と挨拶をし、その場は何とか静かになった。そして炭治郎が“ヒノカミ神楽”について煉獄に聞き始めたので、Aは伊之助と善逸の方に視線を向ける。
「うおおおお！！すげぇすげぇ！！速ぇえええ！！」
「危ない馬鹿この！！」
そしてゆっくり炭治郎の方に視線をゆっくり戻した。妾は何も見ておらぬ。だから何もせぬぞ……という声が聞こえてきそうだ。
「ちょっ！！A姉ちゃん！？今しれっと見てない振りした！？助けてよ！」
「何も見ておらぬ〜」
ふざけているAを置いて、杏寿郎と炭治郎との話は終わったようだ。杏寿郎の「俺の継子になるといい面倒を見てやろう！！」という声が響いている。
「切符……拝見……致します……」
いきなりあまりに覇気のない声がしたかと思い、Aがその声のする方に目を向けると、何故かやけにやつれた様子の車掌らしき男が立っていた。目の下には隈、頬はこけており、瞳に光は灯っていない。
そんな男が立っていた。
「……よろしくの」
少し不審に思いつつも、手に持っていた切符を車掌に手渡す。
一瞬、鬼の気配がした気がしたが、パチンッと切符が切られたことにより、Aの意識は遠のいて行った＿＿
＿＿
＿
「鈴鹿……鈴鹿御前！！いい加減起きろ！」
ゆっくりと意識が浮上する。
目を開けると、視界いっぱいに見知った男の顔が広がっていた。
「……ここは……」
まだ覚醒仕切らぬ頭のまま、あたりを見渡す。
自分の服装を見てみると、十二単を着ていて、やたらと肩が重い。そして視線をさらに動かすと、場所はなんとなくどこかの
そして空を見上げると、これでもかと大きな満月が浮いていた。
(そうじゃ……妾は確か、月を肴に飲んでいたのか……)
「……田村か……どうやら長い夢を見ておったようじゃ。何か楽しかった気がするの」
「楽しい夢なのなら良かったじゃないか。それよりもこんなに寒いのに外にいるとは、風邪を引いても文句は言えぬぞ」
「……そうじゃな」
「ほれ」と差し出された田村の手を取り、寝殿の方へとゆっくりと歩き出す。
(はて、長い夢を見ていた気がするのは良いが、何を見ていたのか……)
＿＿忘れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
�桟鈬�(プロフ) - Ashleeさん» コメントありがとうございます！すみませんもう少しお待ちくださいませ💦 (2022年7月28日 9時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月16日 18時) (レス) @page22 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
月縹(プロフ) - ＃きのこさん» わー！ありがとうございます！気長に待って頂けたら嬉しいです(；；) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月27日 21時) (レス) @page20 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 藍緋さん» ほんとうですか！？報告ありがとうございます！直しておきますね！ (2020年11月18日 7時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
