・ ページ22
｢__それにしても、最近の若いのは根性がないのじゃ、妾が若い頃など……｣
一度虚勢を張ると中々やめられないもの。
A自身、適当に喋りすぎて段々混乱してきた。どっから出てきたんだその会話内容は。
だが、無駄に戦って疲弊するくらいなら穏便に済ませたいのもある。あるったらある。これ以上刀を使うと折れてしまう。
｢…………ふむ｣
___とはいえ時間稼ぎができているのもまた事実だ。
偶然、いや、最早奇跡的に、黒死牟がAの意味の分からない婆語りに食いついたのだ。
｢オイオイｨ、なに楽しそうに上弦の鬼と喋ってんだよ鬼女さんよォ。寝返りかァ！？｣
と、そこへ風柱である不死川実弥が切り込んで来たことによって、その場に収集が付いてきた。お前は本当にいい男だよ不死川実弥……。
実弥が切り込んて来てくれたおかげで、黒死牟とは距離を取れたし、瀕死の無一郎と玄弥を守れる人員が増えたので、Aとしてもにこにこ案件だ。
ホッと胸を撫で下ろし、その手に掴んでいた刀を強く構え直す。
Aとしても、守るべき対象などがいなければ、いないほど戦いやすい。
一人で二人を守るよりは二人で守っていた方が明らかに易いのもあった。
｢実弥、玄弥は無傷。無一郎の方は薬でどうにか持ちこたえておる。｣
｢…そうかよ。｣
｢……たく、お主は本当に素直でないの。少しは感情を表に出して見たらどうなのじゃ？本心では玄弥の事が心配で堪らぬのじゃろ？｣
｢だあああ！うるせぇんだよォ！！喋ってねえで刀抜けやァ！！｣
またもやAの言動が脱線していたが、実弥のおかけで軌道修正。
口が減らないのは歳のせいだと言わんばかりにA自身に反省の色はないが、それでも刀を抜き走り出す。
柱稽古で何度も手合わせをしていたおかげか、すんなりと連携を取れているのは救いだった。
__まあ何はともあれ、その後加勢に来た行冥のおかげで尚更戦力が上がり、誰1人犠牲を出すことなく勝利できたのでAとしては何も言うことはないが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
�桟鈬�(プロフ) - Ashleeさん» コメントありがとうございます！すみませんもう少しお待ちくださいませ💦 (2022年7月28日 9時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月16日 18時) (レス) @page22 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
月縹(プロフ) - ＃きのこさん» わー！ありがとうございます！気長に待って頂けたら嬉しいです(；；) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月27日 21時) (レス) @page20 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 藍緋さん» ほんとうですか！？報告ありがとうございます！直しておきますね！ (2020年11月18日 7時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
