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「妾自身、誰かに血を与えたことがないからの、無惨の血の濃い…それも元人間など、予想もつかぬ」
そう語りながら、苦しみもがく獪岳の様子を見つめる姿を、善逸は何も言葉を発する事なく見つめた。
「……そろそろじゃの」
しばらく経つと獪岳のもがいていたのはピタリと止み、獪岳の動きがなくなる。
「か、獪岳…？なぁ、大丈夫なの？」
慌てて善逸が手を伸ばすと、獪岳がその手をうつ伏せの状態のまま掴んだ。
「……うる、せぇ…」
「！」
バッと顔を上げた獪岳の瞳は元の人間だった時の物に戻り、顔に広がっていた模様も消えている。その獪岳自身の顔はとても疲労の見える物だったが、それこそが人間に戻った証拠だともいえた。
「……獪岳、体の調子はどうじゃ？何か不調は？」
「……なにも」
「！良かった…！」
安堵に肩の力を抜く善逸の頭をAが撫で、溜息を吐く。
「お主、これから奪った命の分も苦しむ事になるが、それでもお主は生きたいか？…恐らくお主はもう人間とは言えぬ存在じゃ。人にも鬼にも分類されぬ、半端な存在になるぞ」
それでもなお生きたいか？とAが尋ねるのに獪岳が大きく頷く。
「＿＿人に与えないものはいずれ人から何も貰えなくなる。欲しがるばかりの奴は結局何も持っていないのと同じ。自分では何も生み出せないから」
唐突に現れた愈史郎が喋り出したことに獪岳が「あ゛！？」と声を上げたが、すかさずAが抑え込んだ。
まだAの血を取り込んでからそう時間が経っていないため、急に動いたらどうなるのか分からなかったから、という理由もあったが、一番は無駄な争いを無くす為だった。
……単純にいざこざを収めるのがめんどくさかったからかもしれない。
「……大体、A様もA様です。なんでこんな奴に血を与えてまで…」
「妾が助けたかったからじゃ。この先獪岳に何かあったら頼むぞ」
「うげ…」
あからさまに表情に不満を浮かべる愈史郎に、善逸があの、と声を掛けた。
「しれっと会話入って来たけど誰」
「鬼じゃよ」
「はあ！？嘘でしょ！？」
「嘘をついて妾になんの得があるのじゃ……そんなに疑うなら本人に聞けばいいじゃろ。のお、愈史郎」
「安心しろ俺達は鬼だが、鬼殺隊側の存在だ。……珠代様とA様の願いとなれば、断る理由がない」
そう言いながらブツブツと不満を漏らす愈史郎を見つつ、Aがその場から立ち上がった。
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�桟鈬�(プロフ) - Ashleeさん» コメントありがとうございます！すみませんもう少しお待ちくださいませ💦 (2022年7月28日 9時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月16日 18時) (レス) @page22 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
月縹(プロフ) - ＃きのこさん» わー！ありがとうございます！気長に待って頂けたら嬉しいです(；；) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月27日 21時) (レス) @page20 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 藍緋さん» ほんとうですか！？報告ありがとうございます！直しておきますね！ (2020年11月18日 7時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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