よん。 ページ5
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『 ......私今日鬼に殺される気がしてきた 』
「 大丈夫です、Aさんは俺が絶対に死なせませんから!! 」
いや待てよ竈門少年。私が柱なの知ってるよな。
『 私、格下の後輩ちゃんたちに助けられるようなモンじゃないんだけど、 』
これは彼なりの優しさだろうが彼らはせいぜい癸くらい。
柱が格下の階級の後輩に守られるだなんて余程の事がなければ無いはず。
逆に私がこの子達を守らなくちゃいけない立場な気がするけどね_____
「 そういえば鬼が出てくるまでまだ時間あるよね炭治郎 」
さっきまできゃんきゃん騒いでいた善逸くんが急に大人しく話し始めた
案外しっかりしてそうで少しびっくりした。
「 ああ、そうだな、少し早すぎたかもしれない 」
『 じゃあとりあえずは鬼が出るっていうお寺を偵察しに行きましょうよ。』
「 誰がそんなちまちました事やるか!!!!!!早くこの俺様と戦えバサバサ野郎!!!! 」
『 知らないかもだけど私一応柱なんだからね、伊之助くん 』
「 柱だァ ? んなもん知ったこっちゃねえぜ 」
「 .........え 」
『 え? 』
「 いや待てよAさんって柱なの柱美人多すぎるだろどうなってるんだよおおぉおお!!!!!! 」
『 よーよーちぇけらっちょおぉ 』
「 Aさん、、 」
炭治郎くんの冷たい視線が刺さる。
だって韻を踏むんだもの。
『 .........茶番はここまでにしてもう行こう 』
「 手前今話逸らしやがったな!!!!!! 」
『 うるさいぞこの猪頭が!!!! 』
心底この猪頭に腹が立つけど、炭治郎くんの行きましょうの声と共にみんなで一斉に屋根の上を走り出す。
この街はそこまで人が賑わっておらず
もしかして全員噛み殺されたのでは、と疑うほどだった。
『 さっきから人が1人も見当たらないんだけど 』
「 なんて言うの、すごい悲しい音がする 」
「 嗚呼、匂いも悲しい匂いがするぞ 」
『 へー、2人は鼻と耳が優れてるんだ 』
「 へへ、昔から耳だけは良いんだ、俺 」
「 善逸の耳の良さには本当に助かってるよ、いつもありがとう!!!! 」
「 おっ、俺様だって勘は鋭いぞ!!!!!! 」
『 はいはい、伊之助くんもすごいよ 』
「 ( ホワホワ…… ) 」
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作者名:そふぃ。 | 作成日時:2023年1月29日 16時