に。 ページ3
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『 待ち伏せだなんて気味の悪い事しないでよ 』
「 せっかくお迎えに来てやったのに気味の悪いだァ?
はッ、舐めた事言いやがってよォ 。 」
『 私は別に頼んでないもんね〜 』
「 なッ、てめェ ____ 」
風柱 不死川実弥。
彼とはこれといって仲が悪い訳でもない。
_____寧ろ、仲が良いのかもしれない。
「 はァ、てめェ任務まで時間あるなァ 」
『 いいよ、どうせ甘味処でしょ 』
「 よーく分かってんじゃねぇかァ、行くぞ 」
実弥は何を考えているのか分からないとよく言われるけれど、
大体の事は顔に書いてあるから分かってしまう。
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なんだかんだでもういつの間にか見慣れた看板が掲げられた建物の前に着いていた。
実弥や蜜璃ちゃん達行きつけの甘味処。
おはぎや団子、片っ端から何でもあるし店主さんも人当たりが良い。
「 今日は不死川さんと一緒なのかい 」
『 そうなんですよ、今日は実弥に待ち伏せされてて_____ 』
「 てめェはまたまた人聞きの悪い言い方すんな潰すぞォ 」
『 冗談だってば本気にしないで怖いから。 』
実弥も何だかんだで病気持ちの私に気遣ってたまにこうやって連れ回してくれるだけで
私からしても何の苦でもないし
それに定期検診後にこうやって誰かが待っているのは珍しくないし、実弥に限った事でもない。
『 団子うまい。まじでうまい。 』
「 女ならもっと品のある言葉使えやァ、 」
『 うっせえぞ傷柱が 』
「 てめェ、しばき倒すぞォ 」
さすがに店主さんも苦笑い。周りの人も苦笑い。
「 本当に皆さん仲が良いみたいでうちとしても微笑ましい限りですよ 」
「 ま、仲良くなけりゃ合同任務やいざという時の団結も無理だろうなァ 」
いやそれをお前が言うのか。どの口が言ってんだ。
未だに義勇と勝手にばちばちし続けてるのはどこのどいつだ。お前だ。
『 自分が勝手に人とばちばちしてる癖によく言うよね 』
「 おいもう1回言ってみろやァ、 」
『_____あ、店主さん、お土産用にお団子3つお願いします 』
「 A、てめェ人の話聞いて_____
おいそれ俺の財布だろうがふざけんじゃねェ !! 」
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作者名:そふぃ。 | 作成日時:2023年1月29日 16時