いち。 ページ2
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「 ねえA、あなたはいついなくなってしまうのですか 」
『 うーんいつだろうね 』
「 ___私はあなたに消えて欲しくない 」
『 それ、耳が取れるほど聞いたよ〜 』
「 笑い事ではないんですよ、本当に 」
『 もう、そんな暗い顔しないでしのぶちゃん。
私は笑顔なしのぶちゃんの方が好きだなぁ。』
あはは、と笑って見せる私に表情を曇らせながら言うしのぶちゃん
今日は定期検診の日だった
『 何だかんだこれ気に入ってるんだよね〜
___ほら、白くて繊細で綺麗な翼でしょう? 』
「 ちっとも美しくないですよ、あなたの命を奪うような翼なんて____ 」
天使病は突如生えた翼が患った人の生命を吸い取り成長し最期には死に至る美しくも恐ろしい病気。
最期は死んでしまう事なんて、
私としのぶちゃんくらいしか知らない。
でも治す方法はしのぶちゃんにも分からない。
「 私に出来ることはないのですか 」
『 私だってわかんないからさ〜
せっかくなら病気で死ぬんじゃなくて誰かを助けて死にたいけどね 』
「 Aらしいですね 」
「 _____特に目立った変化は見られないので
とりあえず今日のところは大丈夫そうですね 」
『 うん、ありがとう。しのぶちゃん 』
そう伝えると、
しのぶちゃんは心配しながらも優しく微笑んでくれた。
「 Aは今日は任務があるのですか? 」
『 そうだね、今日は隣町で見回りしてから近くのお寺に乗り込むって聞いてる 』
「 あら、今日は1人でなくてどなたかご一緒なのですか? 」
『 うん、先日蝶屋敷で散々大騒ぎしてたあの子たちと_______ 』
「 嗚呼、炭治郎くんたちでしょうか?
皆さんすごくお元気で仲が良いですよね 」
『 そうなの、彼らとの合同任務は初めてだからすごく楽しみにしてる 』
「 炭治郎くんたちの事をお願いしますね。
ではA、お気をつけて。」
『 うん、ありがとう、しのぶちゃん。』
しのぶちゃんに手を振って、蝶屋敷を出た。
任務までまだ時間があるし
自分の屋敷でまったり過ごすか_____と思ったけれど。
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『 _____実弥、待ち伏せだなんて気味の悪い事しないでよ 』
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作者名:そふぃ。 | 作成日時:2023年1月29日 16時