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参拾伍 ページ36

『稽古をつけてくださいませんでしょうか!』

「継子かぁ……」

うぅ………ダメかなぁ……


「さっきの歌といいエリザベスといいお前派手だしいいな!!

継子に派手に迎える!!」

『ほ、本当ですか!?

ありがとうございます!!』

エリザベスは忘れてって言ったのに!

「よかったね、A
天元よろしくね。」

「もちろんです御館様!

派手に強くしてやりますよ!!」

派手に強くとは。

「それじゃあ柱合会議を始めよう。」



柱合会議が終わるまで私は蝶屋敷で待つことになった。

炭治郎のところにでも行こうかな〜

『あの!竈門炭治郎はどこにいますか?』

「?あなたは……怪我はしていないようですが…」

『藤咲Aです!』

「Aさんですね。私は神崎アオイです。炭治郎さんはこちらにいます。案内します」

『あ、お願いします!!』

アオイちゃんについて歩いていると


「俺朝飲んでた!?誰か俺が飲んでるところ見てなぁい!?」



某汚い高音が聞こえた。

『善もいるんですか…』

「善逸さんのことですか?お知り合いですか?」

『まぁ……兄弟子です。』

あっ、善!!そうだアイツに一言言ってやるんだった!!


『善!!!お前まじざけんな!!』

「ひぇええ!!Aちゃん!?!?どどど、どうしたのさぁ!!いきなり来ないでくれよぉ!!」

『炭治郎、ごめん、先に謝っとく。』

善に会った途端あの時の感情が出てきて、禰豆子ちゃんに抱いてしまった気持ちも口に出してしまいそうだ。

『どうしたのじゃないでしょ!?私が一緒に行こうって励ましてやってたのにさぁ!何で一人で行ったのさ!!私だって怖かったのに!!!』

「あっ、えっと、あのAちゃ」

『大体さぁ!?私置いて駆け出してった理由が禰豆子ちゃんってどういうこと!?禰豆子ちゃんが女の子だからなの!?年下だからなの!?そんなのさぁ……

私だって女の子だし善より年下だよ!?!?』

あ、やばいなんか泣けてきた

「あの、Aちゃん」

『炭治郎と伊之助が先に行っちゃってさぁ?善と二人になっちゃったけど、私も善も怖いからっずびっ、一緒に行けばさぁ、怖くないからさぁ、一緒に行きたかったのにさぁ、ふぐっ、うっ、わぁぁあああ…んぐっ、善のばかぁぁぁぁぁ!!』

「善逸……」

「な!やめろよ炭治郎その目!!分かってるってばぁ!

あの、Aちゃん、その、ほんとに」


『わぁぁぁああ!』


炭治郎に慰められるまで泣き散らした。

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作者名:榮凪 | 作成日時:2020年2月23日 23時

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