拾壱 ページ12
『まいちゃんのご家族には会え「お前か!」…えっ?』
突然怒鳴られた。
私 何 も し て な い
「お前が……まいを………」
えっこれ私がまいちゃん連れ去ったって勘違いされてる…?いや、なんで?
「お前がまいを助けてくれるのか!!」
『へ…』
びっっくりしたー…怒られるのかと思ったー
「ちょっとあなた!ごめんなさいね。」
『いえ、大丈夫です。まいちゃんのご両親ですか?』
「そうだ…!まいを、まいをたすけてくれ!!やっとできた子供なんだ、俺たちの宝なんだ!!」
うおう…
『落ち着いてください。勿論私はまいちゃんを、鬼に連れ去られた子達を助けに来ました。』
「本当か…!?まいちゃん以外も助けてくれるのか!?たのむ、俺の娘も助けてくれ!!」
そうか、この村はまいちゃんだけではなく何人も子供が消えているんだった。まいちゃんのご両親に頼んで、子供が連れ去られたという親御さんを集めてもらった。ここまで村中に私が来てることが知られてて助けられたのがまいちゃんだけでした、だったら何を言われるか分からない。
『皆さん集まっていただきありがとうございます。改めまして、鬼殺隊の藤咲Aです。鬼殺隊の説明については鬼を狩る組織、というように認識していただければ大丈夫です。
私は、この村で子供が消えているという報告を受けてここに来ました。予想では次に鬼が現れるのは明日の夜です。勿論私は最前を尽くしますが、ご自身のお子さんが既に手遅れかもしれない、ということは覚えておいてください。』
いくら鬼がすぐに食べないと言っても、始めの方に連れ去られた子はもう亡くなっているかもしれない。人は予め言われていたことは、結果がどうであれそのことについて問い詰められない。まぁぶっちゃけ終わってから怒鳴られんのやだしめんどいってのが理由だけど。
「Aさん、今日の宿は決まっているの?」
ゆいちゃんのお母さんに尋ねられた。そういえば考えてなかったな…
『あ…今日は野宿しようかと…』
「ならうちに泊まっていってくださいな」
『いや、申し訳ないです』
いえ!泊まってください!!と追い詰められた
圧が………
『えっと…じゃあ、お言葉に甘えて……すみません』
・
「Aおねぇちゃん、それなぁに?」
ゆいちゃんが指さしたのはギター。
『外国の楽器でね、ギターって言うの。』
「がいこく!!ねぇねぇ、ひいてみて!!」
ゆいちゃんにせがまれ少し弾くとすごく喜んでくれた
410人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:榮凪 | 作成日時:2020年2月23日 23時