【キメツ学園】その強さ、神ですか？ (ページ4)

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記録その三ページ4

Aは職員室の扉を2回ノックして扉を開けると複数の視線を感じた。

「「「「「_________________あ。」」」」」

『……………ンだよ、文句あるのか。』

その視線は全てAが知っている人物らからであり、Aは肩を震わせた。

生徒や先生などAにとっては関係ないらしい。

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昼休み、Aは転校早々疲れきったので今日は1人でご飯を食べることにした。
階段下へ行くと、先客がいた。

「…A。」

『……義勇。』

冨岡は自分の隣をぽんぽんと叩き、Aを見た。どうやらそこに座れと言っているらしい。
Aが素直に座ると、満足そうな顔をする。

「安心した。」

『?』

「此処に皆いるのに、Aだけがいなかった。だが、来て安心した。」

『そうか。』

Aが弁当箱の包みを開けると隣から視線を強く感じた。
相変わらずだとAは心の中で笑い、箸を取り出す。

『卵焼き食べるか?』

「食べる。」

箸で卵焼きをつまみ、冨岡の口に持っていけば口を開いてもぐもぐと食べる。
その表情がもう幸せそうで…

「美味い。」

『そうか。錆兎は元気か?』

「錆兎は今、大学に通っている。」

『…大学か。』

Aは乾いた笑いをしながら口を引き攣らせた。
それを不思議そうに見る冨岡。

「A。」

『ん?』

「これから、よろしく頼む。」

『……うん、よろしく。』

Aは前世のくせでそのまま手のひらを冨岡の頭にのせて優しく撫でた。
あ、と気付いた頃にはもう遅し、冨岡は何も言わないのでまあいいだろう。