検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:99,960 hit

第4話 怖い ページ6

Aside





転校生としての自己紹介、ホームルームも終わった。



担任らしい悲鳴嶼さんを、先生と呼ぶことに、前世との違いを大きく感じる。



それよりも私は、早く1時間目の体育に向かいたかった。



早く、彼に会いたかった。



「Aちゃん、校庭まで一緒に行こう。」



善逸の声が聞こえ、そちらを向くと、炭治郎と伊之助も一緒に待っていた。



「うん、ありがとう。」



窓から校庭をふと見たら、あの長い黒髪が見えた気がした。









「Aさんは…義勇さんに会うの、怖いですか?」



その質問に、直ぐには答えられなかった。



「あいつ、鬼殺隊のこと全然覚えてねーんだぞ。」



鬼殺隊の事を覚えていないのに、私の事を覚えているはずないだろう。



「あのパワハラ教師、すぐ俺の事殴るんだよぉ…金髪だからって……」



善逸が地毛だってこと、知ってたよね義勇。



やっぱり……



「怖い。」



私の呟きに、3人とも足を止めた。



「私の事、忘れちゃってる義勇に会うのが怖い。」



「……Aさんは、義勇さんにとって1番大切な人でした。俺らも、見てて分かります。だから、Aさんが、義勇さんの記憶を思い出させる唯一の存在だと皆思ってるんです。」



真っ直ぐと思った事を伝えてくれる所は、炭治郎の良さだと思う。



でもね、炭治郎。



だから、怖いんだ。



希望、なんて言葉使ったけど、



本当はそれに頼らないと、物凄く不安なんだ。



_____怖くてたまらないんだよ、義勇。

第5話 聞きたくなかった→←第3話 微かな希望



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (113 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
210人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しぃ(プロフ) - シュラスさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったなら本望です(?) いやいやそんな!私にとっては読者の皆様が神様です!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
シュラス - ありがとうございます!義勇さん好きなので嬉しいです!ガチで泣きまた。あなたは私の神様ですか?しぃさん。 (2020年2月13日 1時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - たぴ岡さん» ?!ありがとうございます!とても嬉しいです!運命…かもですね笑 気に入っていただけてると思うと頑張れます! (2020年1月10日 7時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - 先に幼なじみの方を見て同じ作者様だと知らずにこのお話に…なんかもう運命みたいだ (2020年1月10日 0時) (レス) id: dc2340447c (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ハートちゃんさん» コメントありがとうございます!ぜひ他の作品も読んでいただけたら光栄です!今は受験で更新遅めですが、upはしていくのでよろしくお願いします( . .) (2020年1月8日 16時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しぃ | 作成日時:2019年12月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。