第4話 怖い ページ6
Aside
転校生としての自己紹介、ホームルームも終わった。
担任らしい悲鳴嶼さんを、先生と呼ぶことに、前世との違いを大きく感じる。
それよりも私は、早く1時間目の体育に向かいたかった。
早く、彼に会いたかった。
「Aちゃん、校庭まで一緒に行こう。」
善逸の声が聞こえ、そちらを向くと、炭治郎と伊之助も一緒に待っていた。
「うん、ありがとう。」
窓から校庭をふと見たら、あの長い黒髪が見えた気がした。
「Aさんは…義勇さんに会うの、怖いですか?」
その質問に、直ぐには答えられなかった。
「あいつ、鬼殺隊のこと全然覚えてねーんだぞ。」
鬼殺隊の事を覚えていないのに、私の事を覚えているはずないだろう。
「あのパワハラ教師、すぐ俺の事殴るんだよぉ…金髪だからって……」
善逸が地毛だってこと、知ってたよね義勇。
やっぱり……
「怖い。」
私の呟きに、3人とも足を止めた。
「私の事、忘れちゃってる義勇に会うのが怖い。」
「……Aさんは、義勇さんにとって1番大切な人でした。俺らも、見てて分かります。だから、Aさんが、義勇さんの記憶を思い出させる唯一の存在だと皆思ってるんです。」
真っ直ぐと思った事を伝えてくれる所は、炭治郎の良さだと思う。
でもね、炭治郎。
だから、怖いんだ。
希望、なんて言葉使ったけど、
本当はそれに頼らないと、物凄く不安なんだ。
_____怖くてたまらないんだよ、義勇。
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しぃ(プロフ) - シュラスさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったなら本望です(?) いやいやそんな!私にとっては読者の皆様が神様です!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
シュラス - ありがとうございます!義勇さん好きなので嬉しいです!ガチで泣きまた。あなたは私の神様ですか?しぃさん。 (2020年2月13日 1時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - たぴ岡さん» ?!ありがとうございます!とても嬉しいです!運命…かもですね笑 気に入っていただけてると思うと頑張れます! (2020年1月10日 7時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - 先に幼なじみの方を見て同じ作者様だと知らずにこのお話に…なんかもう運命みたいだ (2020年1月10日 0時) (レス) id: dc2340447c (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ハートちゃんさん» コメントありがとうございます!ぜひ他の作品も読んでいただけたら光栄です!今は受験で更新遅めですが、upはしていくのでよろしくお願いします( . .) (2020年1月8日 16時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぃ | 作成日時:2019年12月22日 0時