前世は愛する恋人で、今世は生徒と先生で【冨岡義勇】

第21話 自分の気持ち ページ24

Aside






時透くんに、不死川さんとの事、それでも義勇を忘れられないことを話した。









、









｢A。第一、冨岡さんがなんで約束を守れないか聞いた？｣









、









｢私の事、好きじゃないから以外に、無いと思って…｣



聞いてない、そう言ったら時透くんに深い溜息をつかれた。



｢あの人、口下手なんだから。聞こうとは思わなかったの？｣



確かに、聞いてないけど、だからって＿＿



｢今更、戻れないよ……っ｣



また更に深い溜息をつかれた……心が…。





｢冨岡さんのこと、忘れられないんでしょ？だったらAが行動に移さないと駄目じゃん。あの人は多分何か理由があるんだと思うから、来ないと思うよ。｣





そう、だよね。



被害者ぶる前に、本当のこと聞かないと。





でも、怖い、"もう好きじゃない"って彼の口から出るかもしれないと思うと怖くて震える。





｢怖がってたら、何も前に進めないよ。｣





時透くん、今も昔も歳下なのにしっかりしてるな…。



私も、しっかりしないと、かな。



｢不死川さんだって、冨岡さんがいいならって言って貰えてるんだから、そこは甘えなよ。







自分の気持ちに素直になれば？｣









言い方が刺々しい時透くんだけど、凄く背中を押された。





簡単な事だったんだ、なんで自分で気付かなかったんだろう。





義勇とちゃんと話そう。





｢ありがとう！時透くん、さすがだね。｣



｢別に、普通のこと言っただけだし。｣



照れるのを隠すように、早足に教室を出ていってしまった。






義勇の前に、



不死川さんの所に行こうかな。

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