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第13話 届かない ページ16

「義勇は私の大切な人だよ。」



階段の下にいる彼に向かって、そう声に出すと、自分が壊れそうな音がした気がした。



「……俺は、刃禰谷が俺にとってどんな存在だったのか、思い出せない。」



はっきり言われると、心にくるものがあるなぁ。



「ただ、お前と話すと胸がしまる。お前の言葉ひとつが俺の何かを揺さぶる。お前の影が脳裏を過る。」



やめて、そんな事言わないで。



期待、しちゃう、義勇がもう少しで思い出してくれるんじゃないかって。



























「ただそれが分からないんだ、何か、忘れているものが、届きそうで届かない。」



















届かない、のは私もだよ。



私の前世から持ってきた気持ちは、貴方に届かない。



ずっと、今も、届かない。



「教えてほしい、思い出すことが出来るなら、思い出したいんだ。」



「……っほんとは、会った時すぐに思い出して欲しかった…。やっと会えたって、抱きしめて欲しかった……!」



















「俺とお前は……付き合っていたのか?」



















「……お願い、思い出して……っ!!」



















それだけ言って、また彼の前から逃げようと思った。



















____ふっ、と意識が揺らいだ。



















身体が倒れる瞬間、聞きたかった言葉が耳へと滑り込んできた。



















「っA?!!」

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しぃ(プロフ) - シュラスさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったなら本望です(?) いやいやそんな!私にとっては読者の皆様が神様です!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
シュラス - ありがとうございます!義勇さん好きなので嬉しいです!ガチで泣きまた。あなたは私の神様ですか?しぃさん。 (2020年2月13日 1時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - たぴ岡さん» ?!ありがとうございます!とても嬉しいです!運命…かもですね笑 気に入っていただけてると思うと頑張れます! (2020年1月10日 7時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - 先に幼なじみの方を見て同じ作者様だと知らずにこのお話に…なんかもう運命みたいだ (2020年1月10日 0時) (レス) id: dc2340447c (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ハートちゃんさん» コメントありがとうございます!ぜひ他の作品も読んでいただけたら光栄です!今は受験で更新遅めですが、upはしていくのでよろしくお願いします( . .) (2020年1月8日 16時) (レス) id: 24da86491e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃ | 作成日時:2019年12月22日 0時

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