肆拾漆 ページ46
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「……そ、そろそろ、お休みしましょうか」
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夕餉も済み、任務終わりの身体を休めなければいけない。
冨岡「ああ」
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「……布団、引いてきますから場所を教えてください」
冨岡「……お前のはもうさっき引いておいた」
「！えぇーもう申し訳無い……ありがとうございます……」
冨岡「部屋を教えるからついて来い、」
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____スッ
冨岡「……この部屋だ、あるものは何を使っても構わん」
「ありがとうございます」
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あるもの、と言っても、生活感が無さすぎて殆ど何も無いけれど。
部屋の奥には、一枚の布団が綺麗に引かれていた。
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「…わぁ、綺麗にお手入れされているんですね、とても良い匂いがします」
ぽす、ぽすと布団に触れれば、柔らかくて暖かい匂いが舞い上がる。
冨岡「………」
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……なんか、気難しい表情………なのか、？
何故に？？
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「……あ、と、冨岡さんのお布団は私が用意させてもらいます！！私だけでは申し訳無いので！
お布団の場所を教えてください、」
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はあ、と息を吐く冨岡さん。
え待って私何かダメなこと言ったっけ？
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冨岡「…布団はいい。
というか、屋敷の布団はこの一枚だけだ」
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「………えっ」
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いやまあ、冨岡さん一人の屋敷なんだから、それはそうか。私の屋敷にだって、私一人の布団しか無い気がする。
考えたら分かることだ。
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……あ、待って、
じゃあこの目の前の布団は………
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「……こ、これ、冨岡さんが使っているやつ………！」
冨岡「………一枚だから仕方が無いだろう、」
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……私、さっき、この布団に触って何て言ったっけ。
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「……わ、私、なんか失礼なこといっぱい言った気がする………ごめんなさい！！！」
冨岡「………知らん、」
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……布団触って良い匂い、とか、
………変態か。
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続く
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ゆう - もうほんと、プロかってくらいの文才ですね半分分けろ(？) (2020年10月8日 22時) (
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作者名：伊咲 | 作成日時：2020年5月9日 15時
