参拾参 ページ32
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「………男の人って、何をあげれば喜ぶの……?」
着物はお土産には少し重いし。
女の人みたいに髪飾りや小物はあまり使わないし。
食べ物は減るもんだしなぁ、、、
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胡蝶「うーん、伊黒さんもあまり物欲は無さそうですからねぇ……」
いっぱいお店回ったよ、
でもやっぱり分からない。
今居るここも、洋服のお店だからなぁ、、、
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甘露寺「………Aちゃん、しのぶちゃん、
……………こ、これはどうかな……?」
蜜璃さんは、恐る恐る私たちに何かを差し出した。
「これは……手ぬぐい、ですか?」
胡蝶「でも、肌触りが凄く良いですね」
甘露寺「こ、これはね、ハンカチって言うの!
西洋の手ぬぐいみたいな感じかな?ふわふわでとっても気持ちいいわ!」
「……これ、色が、」
甘露寺「ええ、見つけた時にこれ!って思ったの……
!!
伊黒さんの、綺麗な瞳のお色でしょう??」
そのハンカチとやらは、青色と黄色で綺麗に染まったものだった。
胡蝶「……ふふ、いいんじゃないですか?
伊黒さんもとても喜ぶと思いますよ」
甘露寺「そうかなぁ、
買ってくるね!二人ともありがとう!!」
とても嬉しそうに店の奥へと進んでいった蜜璃さん。
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「………あれが恋する乙女、ってやつですか、
可愛いねぇ……」
胡蝶「貴方はもう少し周りの気持ちを汲み取ってあげてください、皆さんが不憫に思えて仕方がないです」
「……??周り???」
胡蝶「………。」
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ゆう - もうほんと、プロかってくらいの文才ですね半分分けろ(?) (2020年10月8日 22時) (レス) id: 7af342ea3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊咲 | 作成日時:2020年5月9日 15時