弐拾陸 ページ25
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____コンッコンッ
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「こんにちはー、Aですーー
来ましたよーー開けてくださーい」
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………鎹烏から連絡したはずなんだけど。
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コンッコンッ
「不死川さーーーん」
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____ガタッ
不死川「うるセェ……」
苦い顔で出迎えてくれた風柱さん。
「…う、うるさかったですか、すみません……
お休みになられてましたか?」
不死川「……いや、屋敷の奥に居ただけだから気にすんなァ」
確かに声は大きすぎたか………
でも、本当に言い方が優しいなぁ。
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不死川「……で、これはどういう風の吹き回しだァ」
「……え、ただ柱同士の稽古をさせてもらえたらと思っただけですけど………
………あと、」
不死川「?」
ふっふっふ。
「じゃーーんっ」
私がここに持ってきたのは………
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不死川「……それは、」
「おはぎです。しかも、行列必至の"ぎん屋"の。」
すこーし、目に光が入った不死川さん。
「……よろしくお願いしますね?」
不死川「………やんぞ、準備しろォ」
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ガッ、ガッ、
不死川「オラオラもうそんなモンかァ!!??
もっと速く集中しねェと話になんねェぞ!!!」
「……っ、不死川さんの方が苦しそうですよ??
もう私は風を巻けるように対応できちゃってますって、!」
不死川「ハッ、これが限界なワケねーだろォ!!」
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………凄い、すごい、
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呼吸は止められないのに、そっちに意識をやってるうちに吹っ飛ばされそう。
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「……宙の呼吸、陸ノ型____
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雲が勢い良く流れて、開けた青空から強力な風が吹き降ろす。
不死川「風の呼吸、参ノ型____
晴嵐風樹」
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あっという間に風を切られた。
不死川「オマエェ、風柱に向かって風を使う技使っても勝てるワケねーだろォ??
何にでも融通効くってんでも、風の呼吸そのものには効かねーーんだよッッ!!!」
………うーーん、それじゃあ。
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ゆう - もうほんと、プロかってくらいの文才ですね半分分けろ(?) (2020年10月8日 22時) (レス) id: 7af342ea3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊咲 | 作成日時:2020年5月9日 15時