Beloved lady ．【鬼滅の刃】 (ページ7)

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07──冨岡義勇、不死川実弥ページ7

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(えぇ、…ちょっとこれ、どういう状況？)

説明しよう。
今、何かがあるみたいで口足らずの冨岡さんとそんな冨岡さんに嫌悪を抱いていると思った不死川さんが普通に話をしている…だって？
その二人の間に挟まれながらたわいのない会話を聞いているのだ。

(…これは明日嵐かな？)

珍し過ぎる。

「あの、会話の途中にすみません…。お二人仲良く話しているのが珍しくて…」

思わず言ってしまった！！
二人の目が変わった気がする。
怖いよぉ…。

「アァ？正直言って冨岡と組みたくねェのに任務なんだよォ。共に出ろってェ」

冨岡さんと組みたくない、そう言われた途端に“心外！”とショックを受けた冨岡さんが居た。
何かちょっと可愛らしく見えた。

「だからよォ、会えない分お嬢を補充しに探してたらァ冨岡が居た訳だァ」

言わせんな、と言いたげに不死川さんはそっぽを向いた。
照れ隠しだ。
頬が微かに赤かった。

「それは同じだ、不死川。お嬢が伊黒と仲良くしてたものだから話しかけられなかった」

176cmと179cmの間に挟まれ逆ハーレム状態で抱き締められた。
筋肉しあわせ(笑)
そんな冗談は置いておいて、なんで私がこうやって抱き締められているんだろう。
宇宙猫だ。スペースキャット。

満足したようだ。
互いに離れたのなら、二人に頭をぽふり。
撫でられた。
“俺らが居ない間、また一人で出ようなんてするなよ”
って微笑まれた。
く、…宇髄さん程ではないけど顔が良い。

「気を付けてください。頑張って、冨岡さんと不死川さん」

「おォ」

「行ってくる」

二人はありがとうと言いたげにまた微笑んで、私に背中を向け、噂の任務とやらに駆けて行った。