01──竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助 ページ1
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今日は、洋服を見に外に一人で出掛けた。
いつもは誰か一人と一緒じゃなきゃいけないけど、“一人で大丈夫”と伝えて私は一人 ルンルン気分で様々な洋服店をお邪魔しては堪能していた。
見るだけだった
……
片手にスマホを持ちながら、人混みから離れた所でひと休憩。
「そこのお姉さん、俺とゆっくりお茶しない?」
チャラそうな見た目をした歳上っぽい男性に声を掛けられる。
私は“何ですか”と不機嫌そうに眉間にシワを寄せて無言で問う様に彼を見た。
「お姉さん、お茶とかお話が嫌なら〇INEでも良いよ。俺と連絡先交換してよ」
無言なのを良い事にしつこい程話し掛けられる。
(嗚呼もう、鬱陶しい……。
「……あの、そういうのは受け付けるつもりはないので」
「えー、じゃあ俺が飲み物とか奢るからそこにあるカフェなんてど「猪突猛進!猪突猛進!!」
この聞き覚えのある声と四字熟語は……。
(ていうか、なんで私がここにいるって知ってんの?)
そんな疑問も浮かんだが、顔は女の様な男と額に痣があって微かに赤みがかった瞳と髪の男に金髪の男には見覚えがあった。
「ちょっとちょっと!俺の彼女なんだけど!!」
金髪の男──我妻善逸は鼓膜が破れそうな程うるさい声で私の前へ出たのだ。
そして、女の様な顔をした男──嘴平伊之助は、ナンパした彼の胸ぐらを掴んで睨む……。
一方、額に痣があって微かに赤みがかった瞳と髪の男──竈門炭治郎は、伊之助を止めようとせず 唯々彼を見据えていた。
この様子に私は困惑する事しか出来なくて、首を傾げていた。
(この三人は極道であるけど一般人であろうこの人に手を出したら不味いんじゃ……。
でも、今の私が伊之助達を止める権利もない。
うぅ、どうしたら……。)
困った事に答えは何も出なかった。
善逸に手を引かれてこの場から
この後、ナンパしてきた彼の事は何も教えてはくれなかったのはまた別の話。
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作者名:緋燈 . | 作成日時:2020年9月30日 11時