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『まぁ、日の出が近かった事もあり難は逃れましたよ。』
目の前の湯呑みを持って、お茶を一口飲んだ。あっ、まだちょっと熱い・・・
「ふむ・・・・・A。」
『あ、はい。』
師範は少し考えた後、私の名前を呼んだ。
「ワシはこの事を報告せねばならん。その間は休んでおいた方が良いじゃろう。」
『分かりました。琴葉さんの手当てもあるので、失礼します。』
自室に移動し、琴葉さんを手当てする。
琴葉さん自身は未だに不安げな表情をしているんですがね。
「伊之助・・・」
ポツリ、と呟いたその名前にどう返したものかと悩む。
正直に・・・言ってしまおうか。
この世界が漫画の世界であること。私が前世の記憶を持って転生したことを。
いや、言ったところで混乱するだけか・・・
『大丈夫ですよ。お子さんは無事です。』
「確証が無いじゃない・・・どうして、どうしてそんな事が分かるの?」
震える声で問うてきた琴葉さん。
どうしてって言われても、私は”知っている”だけ。
『勘と言うか、予知みたいなものですかね。
大丈夫、きっと会えるから。』
本当は予知なんて出来ないけど嘘じゃない。
正直、昔から頭の悪い私には嘘なんてこれぐらいが限界だ。
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そして、童磨との遭遇から十数日が経過した。
琴葉さんは傷が治り次第、藤の花の家紋の家で働くことになった。
まぁ、十数日経って怪我はほぼ治った訳で。
琴葉さんを藤の花の家紋の家へと送るために、いそいそと支度する。
支度と言っても、着替えて髪を髪紐で結ぶ位だけど。
準備が出来たらいざ出発。
急展開すぎるって?
仕方ないじゃん。話がいつまでたっても進まないんだから。(メタ)
送って行きますよ!って言ったのは私だけどさ・・・すんなり受け入れちゃうのかよ琴葉さんと師範。
皆さん覚えてらっしゃる?私まだ六歳なんですよ。
改めて考えると衝撃だぁ・・・
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墨染(プロフ) - はじめまして!すごく楽しいです!更新待っております。 (2021年4月8日 13時) (レス) id: 316af638d7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あ、飽きないでぇぇぇぇぇぇ!!!!ちなみに、推しは義勇さんとしのぶさんです笑。(じゅじゅだと野薔薇とナナミンです) (2021年4月2日 15時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
音速寝のねむ(プロフ) - つ、続きをぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!! (2020年10月20日 6時) (レス) id: e350f81134 (このIDを非表示/違反報告)
さき - すごくおもしろいですよ!体調に気を付けてがんばってくださいね (2020年5月5日 12時) (レス) id: 447f68f28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸 椿 | 作成日時:2020年4月10日 19時