朝焼けの花 3

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康二side





めめに突然誘われたご飯。




本間は行きたくなかったけど、

めめの押しに負けて受け入れてしまった。




とは言え、最初の方は楽しかったのに

食べ進めると共に襲ってくる吐き気と腹痛




ただでさえ自分が取り繕ってることを

バレんよう平然とするのに必死やったのに

身体の辛さまで出てもう冷や汗が止まらん。





やけど、今の俺には

それがバレることさえも許されへん気がして




康「ごめん、ちょっとトイレ」

そう言って、トイレに逃げた。




まぁ、痛みからはもちろん

めめからも逃げることはできずに

結局タクシーで帰る羽目になったんやけど。




目「っしょ、ちょっと揺れるよ。」




タクシーまでの道のりを

めめにおぶられながら進んでいく




康「ごめんなぁ、せっかくのご飯」

目「何言ってんの、体調が優先でしょ。」

康「めめは優しいなぁ、、」

目「そんなの良いから。病院行く？」




病院、と聞いて反応する体




病院に行けば

山ちゃんに先生に会ってしまえば

身体のことも通院してないことも

何もかもバレてしまう。




康「多分急にいっぱい食べて気持ち悪くなっただけやから大丈夫、、。」

目「本当に？じゃあ、康二の家まで送るよ。」




そう言われてまた反応する体




今家に帰ってすぐ目に入るのは

散らばった大量の封筒とファンレターたち




あれだけは見られたくない。




康「今散らかってるから、1人で帰る、」

目「大丈夫だよそれくらい、俺ん家もそうだし」

康「お願いやから、、、」

目「けど、」




めめの反論を遮って、

ぎゅっと強くしがみつく。




康「大丈夫やから。」

目「けど歩けてないじゃん、帰れないよ」

康「吐いて水飲んだら落ち着いたから大丈夫よ、けどエントランスまで送ってくれたら嬉しいかな」

目「、、、分かった。家着いたら絶対連絡して、しんどくなったら電話すること。」




めめは優しいから

俺がそう望めば受け入れてくれることは分かってるから

今はその優しさを利用させて貰う




康「分かった、ありがとうな。」




ごめんな、めめ。

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