31 ページ31
ラウールside
真っ暗な道。
ただ、真っ暗な道を進む。
前は見えるんだけど何も無くて
何の音も聞こえない。
ラ「皆ぁ、、、」
そんな声も小さく響いて消えていく。
ただ、ひたすらに歩き続けた。
.
ラ「、、、あれ」
声が聞こえる。
微かだけど小さな声が、確かに聞こえる。
ラ「誰？誰なの？」
この終わりのない空間に出口を求めて
声のする方向へ走り出す。
ラ「康二、、くん、、？」
目の前に現れたのは膝を抱えて座り込む康二くん。
俯いてピクリとも動かない。
ラ「康二くん！ねぇ、康二くんってば！」
康「、、ん、、ラウ、、？」
必死になって肩を揺らすとゆっくりと顔が上げられる。
その目は少し濡れているのが分かった。
まるで欠伸だとでも言うように、
康二くんは口を開けながら涙を拭う。
それを隠すように僕も
ギュッと抱きしめて問いかけた。
ラ「ねぇ、僕たちなんでこんな所に居るの？」
康「分からん。気付いたらここにおって、、」
ラ「そっか、、。ね、ちょっと歩かない？」
こんな所にずっと居ても仕方ない。
座り込む康二くんの両手をグイッと引き上げる。
また、暗い道の旅へ出た。
.
康「あれ、、、？」
ラ「どうしたの？康二くん。」
康「なんかあれ、光、、」
数分か数時間か時間感覚もない中で
歩き続けると急に康二くんが立ち止まった。
指さす先には小さな光。
近づくと光はアーチになっているのが分かった。
ラ「これ通ったら戻れるかも！」
暗闇が終わるかもしれないことが嬉しくて、
そう喜ぶ僕に康二くんは微笑みかける。
康「ラウ、先通ってええよ。」
ラ「え、でも康二くんは、、」
康「俺もすぐ行くから。向こうで待っててや、な？」
ラ「、、分かった。」
ラ「待ってるね！」
そう笑いかけて光のアーチをくぐる。
途端に目の前が眩しくなり、
次に目を開くとそこに居たのは
大好きな7人のメンバーの姿だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 760人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tale(プロフ) - にゃんさん» わ！完全に変換ミスです、、すみません、、 (2021年8月10日 19時) (
レス) id: 15b93b8b7e (このIDを非表示/違反報告)
にゃん - あの、涙の海を超えていけではなくてナミダの海を超えて行けだと思いますよ…細かくて申し訳ないです。 (2021年8月10日 18時) (レス) id: 2ef3aa972a (このIDを非表示/違反報告)
tale(プロフ) - みみりんさん» 編集画面ではフラグたってないんですが、オリジナルになってしまっていますか、、？ (2021年7月27日 14時) (レス) id: 15b93b8b7e (このIDを非表示/違反報告)
みみりん - オリジナルフラグたってませんか？ (2021年7月27日 14時) (レス) id: 8e8be135cf (このIDを非表示/違反報告)
tale(プロフ) - 推しLoveさん» 迷惑なわけ無いですよ！コメント頂けるだけで凄くやる気になるので、有り難いです！ (2021年6月15日 21時) (レス) id: 15b93b8b7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tale | 作成日時：2021年3月15日 18時
