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「破らなきゃ問題ないし、はい」
カラッと笑う川上くんは
「な？」なんて首を傾げながら
私の前で小指を立たせる。
誰かに頼るなんて、、
私がしていいわけない、、
しちゃ、、
ダメなんだよ
「あーーーっ、もうっ、はい、有馬、指！」
「っえ、」
「こ、ゆ、び！ やった事あるだろ？」
「え、あ、うん、、」
「じゃあ、はい、立てて」
半ば強制的に立たされた小指に
川上くんは満足そうに微笑んで
自分のを私のに絡めた。
あ、、
なんでだろ、、
、、凄く
ドキドキしてる、、
「「指切りげんまん
嘘ついたら針千本飲ーますっ」」
「「指切った」」
私たちしかいない車内に
2人ぶんだけの声が響いた。
指切りなんていつぶりかな、、
まだ小さかった時にやったっけ、、
「んはっ、約束だからな」
「、、うん、ありがと」
「ふははっ！ 有馬、照れてる？笑」
「っな！ 違いますっ！」
「照れてんじゃんっ笑」
「べ、別に照れてなんかない！」
「はいはい笑」
「川上くん！！」
屈託無く笑う彼を
眩しいと何度思っただろう。
いつも不器用で真っ直ぐな優しさから
どれだけ逃げようとしたんだろう。
川上くんは、いつだって優しかった。
今だって、、
誰かの痛みに敏感な彼には
愛想笑いも強がりも全部見透かされた。
ねぇ、、
川上くん
頼っても、、甘えても、、
いつでも笑っててくれますか？
「なぁ、有馬」
「ん？」
「指切りのさ�狄棒號椣�ます�瓩辰討△襪犬磴鵝�
「、、あるけど、、どしたの？」
「や、俺さ、あれ�狄棒號椨瓩犬磴覆�てさ
�爛魯螢札鵐椒鶚瓩世隼廚辰討燭鵑世茲諭�
「、、え？」
「�爛魯螢札鵐椒鶚畸里辰討襪茲福�」
「うん、魚の、だよね？」
「そうそう、それそれ！
あれ、どうやって飲み込めばいいんだとか
考えてたころあったんだよなぁ〜」
「、、針千本より痛そう、、」
「だよなっ！
俺、どっちも嫌だけど笑」
くくっと喉奥を震わせる川上くんの笑い声は
やっぱり心地良くて気持ちが柔らかくなっていく。
くだらない話題で笑い合って
何駅か過ぎたこ頃
少しだけ背中の方が眩しくなった。
「あっ」
寄りかかっていた窓を振り返ると
待ち焦がれていた風景があった。
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作者名：蒲公英 | 作成日時：2018年1月26日 4時
