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有馬を部室に招いたら
まーくんとサトヤスが暖を取りにやってきて以来
楽しそうに2人と話すもんだから
少しだけモヤっとした気持ちが膨らんで





それでも俺以外と笑って話す有馬を見れたのは
結構大きなことで、、





やっぱり最初に彼女に抱いた感覚は
2人と話す有馬を見ていると如実で





柔らかくて気持ちのいいテンポで話すし
良い声だし、、





噂なんかどうでもいい





俺が接してる有馬は
耳触りの良い声で気持ちよく会話をしてくれて
ちゃんと芯のある子だから








「んぁ、やっべ、もうこんな時間かぁ
教室そろそろ行かないとだ」








はっと思い出したように立ち上がったサトヤスに
1時限目の存在を思い出させられた。





あ、1時限目、現国じゃん、、




うわ、教科書、ロッカーだわ








「ほんじゃ、俺行くわ〜〜」



「「おー」」







扉に向かいながら手をひらひらさせたサトヤスに
俺とまーくんの声が重なると
「あ」と有馬は焦ったようにサトヤスに向かって







「サトヤスくん、ありがと」







そう、笑った。








「ふっは、先輩面白いっすね笑」



「え? 面白いこと言ったかなぁ?」



「そーゆーとこっす、ほんじゃ〜〜」








そう有馬に笑いかけると
「放課後、部活で〜〜」と気怠そうにしながら
サトヤスは部室を後にした。





俺らも行かなきゃ、だな、、




でも、このまま向かっていいのか?





有馬と一緒に教室に行くのは避けた方が無難だよな





ここ数日、俺のこと避けてたの
なんか言われたとかだろうし、、





どうすれば、、








「、、俺、1時限、政経だから寝て行く」








ごちゃごちゃ考えていると
欠伸を噛み殺して目を擦っては
至極眠そうにしているまーくんがそう言った。








「ははっ、白井くんサボっちゃうの?」



「んー、、政経は教室行っても
どうせ途中で寝るから、ここ残るよ」









有馬にそう言ってまーくんは、
のそのそと着ているコートを脱いでは
昼寝の準備とでもいうように
脱いだものをぐるぐるにして枕にした。





あー、、なら、、








「じゃあ、まーくん、有馬と居てよ」



「、、え?」



「川上君?」








意味分からなげなまーくんと
不安げに眉を垂らす有馬の視線が
一斉に俺に突き刺さった。






一緒に戻るのはベストな選択じゃない、、




別々で教室に行くのが最良だろうし




それに、まーくんなら有馬も、、








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作者名:蒲公英 | 作成日時:2018年1月26日 4時

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