My Blueberry Morniog...

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『お疲れ様でした〜っ！！！』







『川上さん、お疲れ様でした！』


「お疲れ様でした、ありがとうございます！」






スタッフ群から労いの言葉が飛び交い
それに応えながら楽屋までの廊下を辿る。





あぁ、最高だった。


やっぱりこう言うハコもいいよなぁ、、


遠くの方まで届いてる感じが直にするし
みんなのいい顔がよく見えるし。





朦朧とした意識の中で
2時間と少しのライブを振り返る。





最高の夜だったろうか。





ただいつもそれだけが頭に残る。


やってやったって気持ちと最高だったって感覚と
あぁ、もっとやりたいって気持ちとともに


今日のために時間とお金を俺らに割いてくれた
一人一人の気持ちに応えられたのか
全ての人を満足させられたのかなんて言う
しょうもない不安が襲ってくる。


いくら俺らが満足したところで
来てくれた人がそうじゃないのなら
ライブは成立しないし成功だなんて言えない。






1番になりたい。世界一になりたい。





そう公言していることに嘘はない。


でもだからといって数字が全てじゃない。


リリース数がとかランキングだとかはいい。


俺は俺らを良いって
[Alexandros]を好きだって言う人らを
これでもかって満足させてやりたいんだ。


数字なんてそんなの後からで良い。


みんなが最高だって思ってくれる
曲を作ったりライブをしたい。


そうすれば数字なんて自ずと付いてくる。






あぁ、ダメだ。


今は一旦それは置いておこう。






もう身体が重い。


気が抜けた途端どっと来た。


なのにアドレナリンが出てるせいもあってか
気持ちだけは昂ぶってて、、





「、、、洋平」





フゥッと深めに息を吐いたのがバレたのか
ぽんっと肩をまーくんに叩かれた。





「んー？ まーくん、どうした？」



「、、や、体調は？」



「あー、、」





眠そうな目ながらも逃さないように
力の入ったまーくんの視線に捕らえられた。



そっか、、


まーくん、知ってるんだったっけ、、






「や、もう全然、」


「、、大丈夫じゃないだろ」





そう、まーくんは珍しく俺の声に被せて来た。






「無理な時は無理なんだよ、
きついって言えばいいのになんで言わない？」



「や、別に」



「ハイライトあたりでバテてたくせによく言うよ」



「んなことっ」



「俺らにまで気なんか遣うなよ」







ぐっと重みのあるまーくんの声は
いつになく頭の中に共鳴した。








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