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『以上でリハーサル終了となりまーす！』
『本番、よろしくお願いしまーす！』
反響板にこだました舞監の声は
どこか普段よりも緊張感を含ませていた。
「「「「っしまーす！」」」」
メンバーの声が重なり各々スタッフへ
確認事項を伝え楽屋へと帰っていく。
それを横目で流し
ぼおっと客席を見渡しながら
最終チェックのシュートをする
照明のピンスポットへ目を移した。
「よーへー？？」
そんな中ピリピリとしたステージ上には
似つかわしくない間の抜けた声が耳を通り抜けた。
「おーい、よーへー？」
ぼぅっとスポットライトを見つめていた
俺はゆっくりと声の方へ顔を向けた。
「どしたよ、照明、なんか変なとこあった？」
俺が眺めていたピンスポを
同じように見つめ返してそいつは首を捻った。
「あー、サトヤスー、」
「ん、なによ」
俺の声に素っ頓狂な顔を返すそいつは
リズム隊のドラムを牽引する庄村聡康。
大事な俺のバンドメンバーだ。
「呼んどいて黙りかよ笑」
「ははっ、悪い悪い」
「しっかりしろよ笑」
「してんだろ笑」
ケロッと笑う俺を明らかに怪訝な顔を
露骨に顔に貼り付けサトヤスは口を尖らせる。
「どうしちゃったんでしょーか」
「は？」
「僕たちのフロントマンはー」
「っんだよそれ笑」
急に唇を突き出して僕たちなんて抜かす
サトヤスを見て吹き出した俺を
「いやいやいや」と戯けた調子でやつは
突っ込んでくる。
「今日、リハからどうしたよ」
「なにが？」
「なにがって、変だろー」
「どこが？」
「明らか上の空だろー」
「は、いつも通りだろ？」
「いや、もう、よーへー、、」
俺の返答が気に食わなかったのか
深いため息を吐き出すと、急に真面目な顔を貼り付ける。
「心ここに在らず、でしょうが」
サトヤスに返す言葉が見つからないのは
図星だからで曖昧に笑うことしかできないのは
その答えが俺にもわからないからで。
「なによ、恋煩い？ガキかよー」
一気にまくしたてたサトヤスは
鼻で笑い飛ばしては「らしくない」と
ぼやいて俺の肩をポンっと一発軽く叩いて
「恋は恋で処方するしかないからな」
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蒲公英(プロフ) - あいりんぽんさん» 感想ありがとうございます(^^) 洋平さんのキャラぶれが酷いなと思ってたので、そう言って頂けると嬉しいです！(*^^*) SEの英文、高校の時の英語の先生が聞き取ってくれたメモが残ってて使わせてもらいました！ (2017年6月28日 1時) (
レス) id: aac0187536 (このIDを非表示/違反報告)
あいりんぽん - 初めまして！めっちゃ楽しみながら読んでます◎体調不良で弱った洋平さん、すっごく可愛くてかっこいいです(o^^o)私もミルクの匂い嗅いでみたくなっちゃいました笑あと、オープニングSEってあんなこと言ってたんですね！私全然知らなかったです笑すごくかっこいいです！ (2017年6月28日 0時) (レス) id: 35bee2d7cd (このIDを非表示/違反報告)
ニイナ - いえいえ可愛い洋平さん良いと思いますよ(*´▽｀*)むしろ普段見れないような洋平さんを見れた気がして(笑)此方こそ素晴らしいお話をありがとうございます！ (2017年6月26日 14時) (レス) id: 125dba036b (このIDを非表示/違反報告)
蒲公英(プロフ) - ニイナさん» 洋平さんのキャラぶれも甚だしくて申し訳ない感じなんですけど、、（ ; ; ） そう言って頂けると嬉しいです(^^) (2017年6月26日 10時) (レス) id: aac0187536 (このIDを非表示/違反報告)
ニイナ - ミルクと勘違いしてる洋平さんが可愛すぎてキュンキュンしますね(//∇//)ついにメンバー四人と対面してこれからどうなるのか楽しみです！あれって本物のウイルスなんですかね？私、そういうのに詳しくなくて>_<このまま見ていても問題ないのか気になります(;_;) (2017年6月25日 5時) (レス) id: 125dba036b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒲公英 | 作成日時：2017年6月22日 18時
