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「加州？」
光忠が、先ほどまでとはまた違った風に眉をひそめた。
「うん、加州清光くん。知り合い？」
「いや…………そういうわけではないけど」
「ふうん？…あ、加州くんの他にももう1人男の子がいてね、その子は大和守安定くんっていって…」
「Aちゃん」
光忠に、言葉をぴしゃりと遮られた。いつになく真面目な顔つき。なにかおかしなことでも言っただろうか…。
しばらくそのままじっと見つめられたが、光忠の方からパッと目を逸らした。
途端に、両手で頭ををわしゃわしゃ撫でられる。
「わっ、なに！？」
反射的に光忠の手を抑えると、目の前にはいつもと変わらない笑顔の光忠がいた。
「…あんまり、高校生と仲良くしちゃダメだよ？警察のお世話になっちゃうかもしれないし」
「けっ…………！？」
イケメンスマイルで放たれた言葉が、胸に深く深く突き刺さった。
「わ、わたしそんなにおばさんに見える！？」
「そんなことは言ってないけど」
「遠回しに言ったじゃん！！ええ………ショックを受けた…………」
「ごめんごめん、冗談だよ。Aちゃんは可愛いよ」
「ごまかした！絶対今のはごまかした！」
納得行かずに光忠に抗議をするも、光忠は変わらず笑顔のまま受け流す。くそ。光忠だってわたしより年上じゃないか。おじさんじゃないか。
…………でもこれを言うと1週間口をきいてくれなくなるから、言わないでおこう。
「まあまあ、冗談はこの辺にして。晩御飯にしよう、今日は僕の当番だよね？ちゃちゃっと作るから、Aちゃんは倶利ちゃんを起こしてくれる？」
「…………言いくるめられたみたいで悔しい。でも光忠のご飯は食べたい」
「素直でよろしい」
「ぐっ…………」
…やっぱり人間、誘惑には勝てませんな。
.
.
「加州……………大和守…………」
「…どう考えても、偶然にしては出来過ぎだね…」
そんな光忠の独り言の意味も、この時のわたしは知らなかった。
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朝希 緑(プロフ) - 続き待ってますね！ファイトー！ (2017年9月22日 17時) (
レス) id: 13e1f6c34b (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 程々に、自分のペースで頑張って下さいね(°▽°) (2017年3月20日 21時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
低反発まくら(プロフ) - シアトルさん» ありがとうございます、そう言っていただけてとても嬉しいです！更新頑張ります(^-^) (2017年3月20日 19時) (レス) id: 76b965a48b (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 現代パロという名の転生物語、凄く面白かったです！これからも、頑張ってください (2017年3月20日 17時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
低反発まくら(プロフ) - 里桜さん» わ〜〜ありがとうございます！！嬉しいです！！これからもちょいちょい更新頑張ります(*^^*)！！ (2016年11月27日 8時) (レス) id: 76b965a48b (このIDを非表示/違反報告)
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