【刀剣乱舞】 かみさま 【鶴丸国永】

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「ね、おねーさんの名前も教えてよ」




「わたし？あ、そっか…。

わたしは伊達Aっていいます。えっと、よろしくお願いします…？」




「あはは、なんで疑問系なの」







わたしが控えめに頭を下げると、加州清光というらしいその青年は、花の咲くような笑顔をしてみせた。

綺麗な顔立ち。…どうしてわたしの周りは、こうも美形揃いなのか。






「ん、おっけー。Aさんね」



「いきなり下の名前で呼ぶんだ、結構遠慮ないなお前」



「いーじゃん、安定だって呼ばせてもらえば」



「僕は別にそんな…」



「あはは、まあまあ」






2人の仲の良さそうな掛け合いを見ていたら、自然と笑いが込み上げてくる。
加州くんは少しだけ照れたように頬をかいて、「んじゃ、行こ」と手を差し伸べた。





「…え？」



「手。繋ごうよ、恋人なんだから」



「ふりでしょ、あくまでも。調子に乗ってさ」



「う、るさいな。こういうのは雰囲気が大事なの！」







早く、と急かす加州くんの手を、恐る恐る握った。
近頃の高校生ってすごいな。これくらいのことは慣れてるのかな、やっぱり……。

わたしなんて、男の人と手を繋ぐのすら初めてなのに。









(…あーあ、慣れないことするからなぁ、清光ってば………。耳が真っ赤じゃん、かっこわるいの)







(う〜〜…勢いで手ェ繋いじゃったけど、これであってるよね…！？あーくそ、恥ずかしい！


女の人と手繋ぐのなんて、初めてなのに…！)

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