【刀剣乱舞】 かみさま 【鶴丸国永】

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○○○






「…………はい？」







いまいち状況が飲み込めず、数秒ほど固まってしまう。
え、これわたしに言ったんだよね？人違いじゃないよね？

一応きょろきょろと周りを見渡すと、「あんたで合ってるよ」と少しだけ笑って言われた。






「な、なん…ですか…？」



「だからさ、協力しよ。
おねーさんもそれ、欲しいんでしょ？」






その青年が指差したのは、今まさに悩みのタネとなっていたさくらしめじねこ。
欲しいかと言われればもちろん欲しい。だがこれはカップル限定の品であって、彼氏のいないわたしが買うのは不可能な______





「……あ、協力って…そういう意味！？」



「え？」



「なるほどなるほど、理解しました」






わたしが慌てて言うと、大丈夫か？とでも言いたげな顔でその青年はわたしを見る。やめてください。






「あー、まあそういうこと。お互いに利益があるからさ、ちょっと彼女のふりしてくれるだけでいいから」



「は、はい」








さくらしめじねこを手にとって、その青年は悪戯っぽい笑みを浮かべた。








「俺、加州清光。名前知らないとバレちゃうかもしれないから、一応名乗っとくね。
んで、こっちのポニーテールは大和守安定」



「どうも」



「ど、どうも…」






礼儀正しいもう1人の子に、釣られてわたしもお辞儀をした。
なんだか可愛らしい2人だな。格好からするに、部活帰りの高校生…………ってとこだろうけど。






「…………」






果たしてこんな若い子の彼女役が、わたしみたいなおばさんに務まるのだろうか…………








「胃が痛くなってきた…………」



「？」

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