【刀剣乱舞】 かみさま 【鶴丸国永】

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「………早かったな」



「外暑かったから、そりゃあね。

ていうか、またお昼抜いてるの？長谷部くん」








デスクに戻ると、いつも通り鬼気迫ったような表情でパソコンとにらめっこをしている同僚がいた。








「この資料を片したら摂るつもりだったんだ」



「うそ。どーせまた無理してたんでしょう」







だと思って、買ってきてあげたんだから。






そう言って彼の目の前に缶コーヒーを差し出す。

長谷部くんは数秒驚いたような顔をしてわたしと缶コーヒーを数回交互に見、眉間のシワを解いて小さく
「ありがとう」
と言った。






「この借貸しは高くつくからね」



「そうだな、頭の片隅にでも置いておくよ」



「なにそれ。長谷部くんの頭の片隅に置いておかれたら、そのうち仕事のことに押しつぶされてそうね」



「そうか？そうでもないが」






ぐい、と缶コーヒーを口に流し込み、またいつもの表情でパソコンに向き直る。

頑張るなぁ。と他人事のように少しの間眺め、わたしも頑張らないと。と自分の机に向き直る。







次に時計を見たときは、早いものでもう4時を回っていた。

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