私は三ツ谷先輩が好き！【東リべ】

さん ページ4

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『…………ここが3年…』


今私は3年の教室の前にいる


無論、昨日助けてくれた王子様に会いに来たのだ



そーっと扉から教室の中を見渡す


が、それらしき人は居ない…



『……帰ろうかな…』



ちょっと怖いし…。



「おーい三ツ谷ァ」


「あー？」


『！』


この、声。


もしかして。


「なんだよ、ぺーやん」


「特服さ〜」


「またかよ、この前も直したばっかだぜ」


「仕方ないだろ〜」


『！！』


この声だ！この人だ！




『あ、あの！』



「ん？あれ、お前…」



『あ、そ、え、あ、す、好きです！！！！』


「は？」



ｼｰｰｰｰﾝ



静まり返る3年の教室


でももう私はそれどころじゃなかった



『あの！この前た、助けていただいて！


えっと、その！一目惚れしました！


付き合ってください！！！』



「あー…えーっと…」


こ、困ってらっしゃる…


そりゃそうですよ、名前も知らないほんと一瞬会っただけの人から告白されたんですもんね…



「悪ぃ、俺、そういうの興味ねーんだワ」




『そ、そそそそそうですよね！

すみません！急に！

あ、じゃああの…名前だけ…教えてくれませんか』




「それぐらいなら。三ツ谷隆。よろしくな」




『あ、ありがとうございます！！

失礼します！！』



名前聞けた。大きな一歩。

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