私は三ツ谷先輩が好き！【東リべ】

じゅうご ページ16

.







ーーーーー三ツ谷side




「三ツ谷くん！」


「おう千冬、悪ぃな」


「どうしたんすか？急に」




あの時の神社の事件から


どうしてもあいつのことが気になってしまった


学校の時といい、あの時と言い


あいつの顔に躊躇いがなくて


一切の光も無くただ淡々と行動してるあいつが気になった



「Aの…ことっすか？」


「…おう」


「……………あいつ元々喧嘩がすごく強いんス。


学校で喋ってた時ーーー」




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
A小5 千冬小6





「おい田中ｧ、お前の母ちゃんと父ちゃん、お互い不倫してんだってなぁ」


『はぁ？』


「俺の母ちゃんが言ってたぜ！」


「俺もそれ聞いた！」


「最悪な家族だなあ！松野もそんなやつと一緒にいない方がいいぜ！」


「はあ？俺は別に」


「お互い不倫する両親から産まれた女なんてろくな女じゃないよなあ〜」


「松野もこいつと一緒にいるなら不倫されねーよーになあ！」


「「「ｷﾞｬﾊﾊﾊﾊﾊﾊ！！！」」」



「おいお前らいい加減にーーー」


一瞬だった。


目の前のガキ大将的存在が吹っ飛んだ


俺も、罵ってきた他のやつらも誰もが蹴られたあいつを見てその後蹴った本人を見た


そしてあいつは近づきながらこう言った




『言いたいことはそれだけ？』


「お、おい、なに」


『そんなことしか言えないあんたらこそろくな男じゃないよ』


「ヒィッ」


「おい、Aっ」


『私の親は不倫なんかしてない。それに千冬の事も悪く言わないで』



そしてあいつは躊躇いもなくガキ大将の腕を 折 っ た



「ぁ""ぁぁあああ""！！！！」


「Aっ」



咄嗟にAの腕を掴んでそいつらから離れた


すぐに叫び声を聞いた先生達が来て俺とAは人気の少ない部屋に連れていかれた

じゅうろく→←じゅうよん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す