ヨンジュウロク ページ47
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「…姉ちゃん、場地くんが亡くなった」
『………そう』
ああ、今日もいい天気だ
「あれ、Aさん?」
『千冬』
場地のお墓の前
お花を持ってお供えしてたら千冬がきた
『…なにそれペヤング?』
「場地さん好きなんで」
『……千冬、大丈夫?』
「…Aさんこそ」
2人で笑えない顔をお互い見合って少しだけ笑った
「タケミっちは?」
『…りゅうととらの所に行ってる』
「Aさん行かなくてよかったんですか」
『行くよ。でも今は行かない』
「そッスか」
『……』
「じゃあ俺、帰ります」
『…ん』
千冬とはそこでお別れした
『ねえ場地』
『なんで死んでしまったの』
『私を独りにしないでよ』
『あの時の事、私一人じゃ抱えきれないよ』
『いつまでも覚えてる』
『とらが殴った瞬間も』
『あんたが逃がしてくれたことも』
『消えることのない記憶』
『ね、ぇ…』
『場地………っ!』
「一人じゃない」
『……………ッ佐野っ?』
後ろから包まれる暖かさが心地良かった
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だぶりゅ(プロフ) - 紅いちごさん» コメントありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします(照) (2021年10月18日 21時) (レス) id: 34f6fa40f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅いちご - この小説とても面白いですね!更新も無理せず頑張ってください!応援してます! (2021年10月15日 22時) (レス) @page34 id: 0ffbfabdee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だぶりゅ | 作成日時:2021年10月3日 18時