幼馴染に彼女が出来た【東リべ】

ｷｭｳ ページ10

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5限目が始まる10分前



次は移動だから…ってまだ隆戻ってきてないのか



『委員長ー』


「おー行くか」


「A！」


『うぇ！？』



びっっ…くりしたぁ


『た、み、三ツ谷…？』



走って帰ってきたのか少し息切れしてる



『大丈夫？まだ10分前だから間に合ってるよ？』


「おう…行こうぜ」


『え』



サッと教科書とかを準備して私の手を持つ


急なことに着いていけてない私はなされるがまま


置いていかれた委員長もポカン顔


『み、三ツ谷！』


「なあ」


ずんずん結構早いスピードで歩くからどうしたんだろうと思って声掛けると手を持ったまま振り返った


「お前…なんで名前で呼ばねーの」


『え？』


急に聞くことそれ？


『いや…彼女さんに悪いかなと』


「は？なんでだよ」


『いやいや、自分以外の女の子が名前で軽々しく呼んでたらいい気しないよ？』


「あいつはそんなこと気にしねー」


『私が気にするの！』


「………」


『直ぐに慣れるって〜ほら行くよ』


緩んだ手からするりと抜け教室へ向かう


『次は科学だねー何するんだろ』


「………」


何も言わない

まさか拗ねてるの？

え、可愛い……

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