������ ページ47
「ごちそうさま」
食べ終わったお皿をキッチンへ持って行き、洗い始める晃一。
『あ！いいよそこ置いといて』
「ううん、ええねん。羽奈ちゃんは一生懸命ご飯作ってくれたんやから、自分が使った皿くらい自分で洗わせて」
『こーちゃん…』
目の前にいるのは神ですか…
自分も仕事から疲れて帰ってきてるのに、私のことを気遣ってくれるだなんて…
「で、ついでに羽奈ちゃんのも洗っとくな。笑」
『え！あ、ありがとう』
泣いても、いいですか…
目の前が、だんだんぼやけてきました…
「よし！おーわり！」
濡れた手をタオルで拭き、鼻歌交じりでリビングに戻ってきた。
「ん？何そこに突っ立ってんの？笑」
あまりの感動で、ずっとその場に突っ立ってしまっていた。
「ほらぁ、羽奈ちゃんの好きな番組、もう始まってんで！」
ソファーから手招きする晃一。
何だろう、好きが溢れて止まらない。
今すぐ抱きついてやりたい。
…いやいや、きもいきもいきもい、何考えてんの私
落ち着け
『ちょっと飲み物、いれるね。こーちゃん何がいい？』
「んー、リンゴジュース！」
『分かった』
お揃いのグラスにジュースを注ぐ。
私、こんなに幸せで大丈夫？
心臓、爆発しないかな？
大怪我とか、しないよね？
空き巣入られたり、しないよね？
地球が滅亡したり、しないよね？
こーちゃんが急に居なくなったり、しないよね？
うん
大丈夫、だよね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：0号車さん | 作成日時：2017年4月5日 16時
