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「ど、どしたん？そんな改まって。笑」
仕事終わりを待ち伏せて、話があるからと近くのファミレスに連れて来た。
『あの…一緒に住もうって言ってくれたことについて』
「あー、あのことね！しっかり考えてくれた？」
『うん。もう、…すっんごい悩んだ』
「すっんごい悩んだんや。笑 ごめんな、何か」
『ううん、いいの。…でね、しっかり考えたんだけど』
「うん…」
『…よろしく、お願いします』
晃一の、ポテトを取ろうとする手が止まった。
「え、…今、何て？」
『え？…あの、…よろしくお願いしますって、言ったんだ、けど』
「え、ええの⁉」
まんまるとした目がこちらを見つめる。
『う、うん』
「良かった〜！俺、絶対断られる思うてたわ」
『そうなの⁉笑』
「海にも相談しててん。ちょっと俺、早まってしもうたかもしれへんって」
そうなんだ…
あれ、
じゃあ、私も相談したってことは、小笠原さん、伝えてないんだ
「あの一言で嫌われちゃったらどうしようって。そしたら海、羽奈ちゃんなら大丈夫だよって」
「何を根拠にって思ってたんやけど(笑)、あー、良かった！安心した！嬉しい！」
こーちゃんの笑顔は本当に子供みたいで
ずっと見ていられた。
「あーもう何か嬉しくなったらお腹空いてきたわ！ポテトだけじゃ足りひん！肉頼もっと！」
おもむろにメニュー表を開いて、あーだこーだと言い始めるこーちゃん。
「へー、これ3種類入っとるんや。これがええかな」
「あ、いや、このハンバーグも気になってきた」
「ん、まてよ？このカレーもめっちゃ美味そうやん」
「んー、どうしよ！決められへん」
こんな愛くるしい姿を毎日見ることが出来るのかと思うと、ワクワクが止まらなかった。
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作者名：0号車さん | 作成日時：2017年4月5日 16時
